佐賀の秋の風物詩「唐津くんち」とはどんなお祭り?
九州各地で開催される「くんち」ですが、これは北九州の方言で「秋祭り」のことなんですね。
「唐津くんち」はつまり「唐津の秋祭り」、そして唐津とは唐津神社のことを言います。
全国的に分かりやすく表現すると「唐津神社の秋季例大祭」となり、こう読み取っていくとどういったお祭りなのかも分かりやすくなりますね!
「くんち」は「供日」とも書き、「収穫への感謝を神社に奉納する=神様にお供えをする=供日」となったという説が有力です。
そんな唐津くんちは毎年11月2、3、4日に開催され、山車を唐津の城下町で「えんやえんや」「よいさよいさ」と引き回す、独特の雰囲気があります。
3日間で50万人もの方が訪れる大きな行事で、県内や国内だけではなく海外からの観光客も訪れる九州地方の中でも人気のイベントなんですよ!
そんな唐津くんちの今年の日程や詳細は以下になりますので、忘れないようにチェックしておきましょう!
日程:2023年11月2日(木)~11月4日(土)
2日…宵山(19時半から22時)
3日…お旅所神幸(9時半から16時半)
4日…翌日祭(10時から17時半)
場所:唐津市市街(唐津神社)
唐津観光協会 唐津くんち HP:
唐津市公式サイト:
唐津くんちといえば「曳山」!大迫力の曳山トリビア
先程お話した通り唐津くんちのメインイベントといえば「曳山」なのですが、唐津くんちの山車は他の地方とかなり違います。
一般的な山車の装飾部分は提灯の絵や人形、布の幕などですが、唐津くんちの場合は粘土で土台を作り、その上から200枚もの和紙を重ねます。
こうやって中の粘度をはずしてから下地を7、8回塗り、漆を塗って、その上から色付けや金箔による装飾を施すんです。
この手順を聞くだけでもものすごい手間がかかってそうと想像できますがそれもそのはず、唐津くんちの曳山は最初から作るとなると1~2億は下らないほどかかってしまうんです。
ちなみに一般的な山車は2~500万円、これを聞くと唐津くんちの山車が特別というのも本当に分かりますね……!
実物がどのようなものかについては文字よりも動画でご覧いただくことをおすすめしますので、次の動画もぜひ参考にしてみてください。
唐津くんち 2016 曳山
このように特別な曳山ですが唐津くんちではそれぞれ町ごとに作っていますので、合計14基存在しています。
それぞれ赤獅子や青獅子、飛竜、鯛などのお祭り的なデザインはもちろん、浦島太郎や武田信玄の兜をモデルにしたものなど、個性も際立っていますよ!
夜、唐津神社前に曳山が勢ぞろいした時、提灯の浮かぶ幻想的な宵山は迫力もあり、美しくて観客を魅了します。