見学する前に知っておこう!川内大綱引きのルールとは?
川内大綱引きには他にはないルールがあり、大規模な行事を安全かつスムーズに行うためにも必要なので事前にルールも把握しておきましょう。
まず最初に川内大綱引きの綱引きはただ集団で適当に引いているのではなく、それぞれ役割が存在します。
総大将:全ての統括役です。作戦立案ももちろん、当日は自ら先頭に立って士気を高める役目もあります。
押し隊:相手の陣営に乗り込みます。乗り込んで引き手を妨害します。
引き隊:押し隊が相手の引き手を妨害している間に綱を引っ張る引き手です。
太鼓隊:戦闘開始の合図、指示を太鼓で伝達します。一番太鼓から十番太鼓まであり、伝達以外にも太鼓の音で味方の士気を高める役目があります。
ワサ係・ワサ払い:劣勢のとき、それ以上綱が引かれないようにするための「ダン木」に綱をひっかける役目です。
川内大綱引きは「大小路」「向田」という二カ所が開催地で「大小路」2回「向田」1回というサイクルで行われており、前回は「大小路」で行われました。
よって、今年開催される場所は「向田」となっています。
組み分けも開催場所によって変わりますが、その担当地域の住民以外は実は「どちらについても良い」というルールになっています。
組み分けが決まった段階で今度はどちらについてもらうのか、引き手確保のためのスカウト合戦が始まっているのですね。
当日の綱引きのルールですが、川内大綱引きでは真ん中に「ダン木」と呼ばれる「ワサ」をひっかけるものがあります。
綱を引かれて劣勢になるとこの「ワサ」を「ダン木」にかけに行き、それ以上引かれないようにするのです。
その後押し隊が相手側に攻め入って相手の引き手を妨害し、その間に立て直しをしてから綱を引き戻しにかかります。
試合は太鼓の合戦から始まり、押し合戦と引き合戦が行われ押し勝ったほうが引き手の妨害をしながら綱を引きます。
引かれたほうは先程お話した通りワサをひっかけ、それ以上引かれなくしてから押し隊を送ります。
これを繰り返し審判によってノコが入り綱が切られたら終了で、「綱が切られたときに引いていたほうの勝ち」というルールとなっています。
実際は審判の独断ではなく終了間際になると両陣営の総大将も含めて相談、その上で時間などを取り決めているんだそうです。
川内大綱引きにはこんなに細かいルールがあるので、ぜひ当日までに大まかにでもルールを覚えてから川内大綱引きを楽しみに行きましょう!
その他 お祭りのみどころ3選!
川内大綱引きは朝から夜遅くまで丸一日使われる行事で、見どころも事前に把握しておかないと1日ずっと追っていくのは大変かもしれません。
川内大綱引きの見どころについていくつかポイントでまとめていくので、ぜひ当日の参考にしてみてください!
見どころ1:イベント
川内大綱引きのスケジュールでいうところの18時からイベントがあり、ダンスやはんやおどりを楽しむことが出来ます。
綱引きはもちろん盛り上がる絶対に見逃せない行事ではありますが、せっかくのイベントなのでダンスやはんやおどりと言ったお祭りの雰囲気もぜひ見どころです!
薩摩川内はんやまつり 正調川内はんや節の踊り方 清乃本勝穂
見どころ2:押し隊と引き隊
川内大綱引きでは押し隊という中央に陣取って相手を押して大勢を崩させる役目、そして大勢を崩させたあと一気に綱を引く引き隊の駆け引きが見どころです。
非常に盛り上がるところなので見学者も多いですが、できるだけ早めに見られる場所を確保するなど、ぜひ一度はしっかり見てみてくださいね!
見どころ3:勝負終了
綱引きの終了は双方相談の上審判が綱をノコで切る……つまり綱を真っ二つにすることで終わりとなり、真っ二つになったタイミングで中央を陣地側に持っているほうが勝利となります。
この切られた縄は見学者に分けてもらえ、言い伝えのところでもあったように綱を玄関先に飾ることで無病息災になると言われている綱なので、ぜひこちらも狙ってみましょう!
まとめ
川内大綱引きは夜の行事なので特に動きやすい服装や靴を心がけ、当日も周りを見て誘導などにはスムーズに従えるようにしておきましょう。
地元の場合は問題ないかもしれませんが遠方の方だと終わったら疲れて帰るのも大変かもしれないので、宿泊を考えてみても良いと思います。
派手な押し合い、大きな綱引きなど、見ているだけでも盛り上がること間違いなしの川内大綱引き、ぜひ川内大綱引きを見に行って楽しんでくださいね!