愛媛、秋の風物詩 西条まつりとは?
西条祭りは4つの神社の祭礼を総称したものです。
西条祭りの歴史は長く、江戸時代から300年も続いているんです。
この4つの神社に西条地区の五穀豊穣を祈って、地車(だんじり)や、神輿、太鼓を奉納することが目的です。
西条まつりの日程と場所(神社によって異なる)
嘉母神社:2023年10月7日(土)・8日(日) (毎年スポーツの日の前々日・前日)
石岡神社:2023年10月14日(土)・15日(日)
伊曽乃神社:2023年10月15日(日)・16日(月)
飯積神社:2022年10月16日(月)・17日(火)
※石岡・伊曽乃・飯積神社の日程は毎年変わりません。
【駐車場台数】
1,500台
具体的な人出の数は不明ですが、この期間は地域住民だけでなく、帰省した人、観光客などたくさんの人が集まり、賑わいます。
駐車場も当然満車になってしまいますよ!
それでは、ここで一番規模の大きい伊曽乃神社の例大祭の中から、個人的な見どころを3つご紹介します。
伊曽乃神社の例大祭のみどころ
その1.宮出し(15日深夜2時~ 伊曽乃神社)
奉納されるだんじり、みこしが神輿をお迎えに伊曽乃神社境内に集まります。百余りの提灯を灯しただんじりが勇壮に石段を担ぎ上げられます。
80台以上の屋台が提灯の明かりに照らされ、境内前で練る姿に、待ちに待った祭り人の伊曽乃祭礼に対する情熱が伺えます。
その2.お旅所(16日深夜2時~ 伊曽乃宮お旅所)
奉納される80台余りの屋台すべてが再度集まり、ここから丸1日の統一した祭礼運行が始まります。
次から次へとお旅所へ入るだんじり・みこしは、他に負けじと練りを繰り広げてゆきます。
提灯の明かりに灯されただんじりを背景に勇壮に走り込むみこしの練りは、その迫力と揺れる提灯をまとった姿で見る人を圧倒します。
その3.御殿前(16日 午前7~9時頃 西条高校正門前)
早朝にお旅所を出発した屋台が御殿前(旧西条藩陣屋跡・現西条高校正門前)に集まります。
ここでは提灯を灯した姿とは趣が違い、それぞれの彫刻や刺繍飾りが朝日に映えてくっきりと見えます。
その美しい姿が陣屋を囲むお堀の水面に写る光景は、水の都西条の情緒を醸し出します。
その4.川入り(16日 夕刻17時頃~ 加茂川 いそのばし付近河川敷)
加茂川の土手にだんじりが集まりはじめ、祭りもフィナーレを迎えます。
川を渡って伊曽乃神社に宮入りしようとする神輿を見送りに来ただんじりが、夕日を浴びながら土手の上に一列に並ぶ姿は壮観そのものです。
また、清流豊かな川の中では祭りの終わりを惜しみ、水しぶきを上げながら10台余りのだんじりが宮入りに向かう神輿を取り囲み、川の中で練り合います。
まさに水の都の祭礼にふさわしいクライマックスです。
伊曽乃神社祭礼-西条市HP:
西条まつり2017・伊曽乃神社祭礼のクライマックス’川入り’
西条まつりといえば「だんじり」!大阪のだんじりとの違いは?
ここではだんじりに焦点を当ててみましょう。
西条祭りの代名詞は何と言ってもだんじりです。
だんじりと言えば岸和田のだんじり祭りが有名ですが、西条祭りのだんじりとはつくりに大きな違いがあります。
だんじり祭りのだんじりには車輪がついていますが、西条祭りのだんじりはサイドに「舁き棒」と呼ばれるものがついており、だんじりを引くのではなく、担いで動かすんです。
ちなみにだんじりの重さは500~800キロ。
相当力持ちじゃないと務まりませんよね・・
だんじり観覧の楽しみ方はそんなだんじりを力強く担ぐ様子を、見守るところにあります。
さらに神様の前ではだんじりを一番下の部分から持ち上げ高く持ち上げる「差し上げ」というパフォーマンスがあります。
これを各だんじりが競うように持ち上げることを「かきくらべ」といいだんじり観覧の醍醐味と言えます。