京都のお盆の風習「おしょらいさん」とは?京都ならではの風習とは?
京都ではお盆の時期にだけ帰ってくるとされるご先祖の霊を親しみを込めて「お精霊さん(おしょらいさん)」と呼びます。
六道まいり
毎年8月7日から10日にわたって六道珍皇寺(京都府京都市東山区小松町 大和大路通四条下る四丁目小松町595)では「六道まいり」が行われ、迎え鐘が鳴り響きます。
令和4年盂蘭盆会「精霊迎え〝六道まいり〟」
期間:2023年 8月7日(月)〜8月10日(木)(4日間)
時間:午前6時〜午後10時(4日間とも)
京都では、8月13日から始まり16日の五山の送り火に終る盂蘭盆(うらぼん)には、各家に於て先祖の霊を祀る報恩供養が行われますが、その前の8月7日から10日までの4日間に精霊(御魂 みたま)を迎えるために六道珍皇寺に参詣する風習があります。
公共交通機関:JR京都駅より市バス206番 東山通 北大路バスターミナル行→ 清水道下車 徒歩5分
京阪電車清水五条駅より(徒歩 約15分)市バス80番 祇園行→ 清水道下車 徒歩5分
京阪電車祇園四条駅より市バス207番 東福寺九条車庫行→ 清水道下車 徒歩5分
阪急電車河原町駅より市バス207番 東福寺九条車庫行→ 清水道下車 徒歩5分
六道まいり 公式サイト:
精霊馬
また京都ではお盆のお供えものとしてきゅうりとなすの「精霊馬」を作ります。
きゅうりに爪楊枝を刺したものは馬に乗ってあの世から早く帰って来られるように、なすに爪楊枝を刺したものはあの世へ牛に乗ってのんびり帰れるようにという願いが込められています。
五山送り火
そして最も有名なのが、毎年8月16日に行われる「五山送り火」ですね。
8月16日の20時頃になると、市内の看板などからは明かりが消えて、東から西へと5つの山に「大文字」、「松ヶ崎妙法」、「舟形万灯籠」、「左大文字」、「鳥居形松明」の順に1時間ほどかけて点火され、お精霊(しょらい)さんと呼ばれる死者の霊をあの世へ送り届けるとされています。
人々はこのかがり火を眺めながら、ご先祖様にお祈りささげるのです。
市内各所で観ることが出来る京都最大のイベントですね。
8月16日の20時から点火となるので、ぜひお盆最後の日に京都に遊びに行かれてみてはいかがですか?
≪各山の点火時間≫
大文字 (東山如意ヶ嶽)─ 20時
妙法 (松ヶ崎西山・東山)─ 20時05分
船形 (西賀茂船山)─ 20時10分
左大文字 (衣笠大北山)─ 20時15分
鳥居形 (嵯峨曼荼羅山)─ 20時20分
※点火時間は各山とも約30分間
※気象条件によっては点火時刻を変更する場合もあります。
参照サイト:
公式サイト:
【京都の夏の風物詩】1分でわかる 京都 五山送り火/ 京都いいとこ動画
京都のお盆の時期にある行事・お祭りは?
清水寺千日詣・宵まいり
開催日程:毎年8月9日~16日(本堂内々陣特別拝観)(9:00~17:00 受付終了)
※ 14日〜16日は夜間拝観が可能(21:00 受付終了)
※ 予約の必要はございません。
清水寺の千日参りは、毎年8月9日~16日に、本堂内々陣特別拝観(9:00~17:00 受付終了)として行われ、特に8月14日〜16日は「もっとも千手観音菩薩との縁が強まる日」ということで夜間拝観が可能(21:00 受付終了)です。
19:00~21:30までの間に1回参拝することで千日分のご利益があると言われており、とても人気があります。
この千日詣りの期間中だけ「日没より境内点灯され夜間の特別拝観」が催されます。
公共交通機関:JR京都駅から市バスで15分
清水寺 公式HP:
清水寺 千日詣り|Kiyomizu-dera Thousand Day Visit
嵐山灯籠流し
五山送り火と合わせて観たいのが、灯籠流しではないでしょうか?
日時:2023年8月16日(水) 19:00~21:00
場所:嵐山中之島公園(京都府立嵐山公園)
主催:嵯峨佛徒連盟
無数の灯籠が白い光となって川を流れる様はとても美しいですよ。
また、会場付近から同じ日に行われる五山の送り火の内、近くに鳥居形、遠くには大文字の送り火を見ることができます。
公共交通機関:京福電鉄嵐山線・阪急嵐山線嵐山駅より徒歩5分
関連サイト:
嵐山灯籠流し、お盆の供養