場所別お腹のしこりの正体と対処法 【右腹部】
おへそ、左腹部に続き、右腹部にもしこりができる可能性があります。
右腹部の場合は2つの要因が挙げられています。
しこり以外の症状がないかチェックしてみて下さい。
子宮筋腫
原因:
子宮筋腫になる原因は未解明ですが、女性ホルモンのひとつエストロゲンが原因の可能性があるとされています。
対処法:
しこりがある時は大きくなってきている証拠でもあります。
子宮筋腫は定期的な診察が必要になるため、かかりつけの婦人科で相談してみましょう。
薬物療法で症状を抑えたり、妊娠希望の場合大きい筋腫だと手術をする場合もあります。
大腸がん(結腸がん・直腸がん)
原因:
現在考えられている要因は、動物性脂肪を摂取する機会が増えたためです。
こちらもハッキリとした原因はわかっていない状態ですが、食生活の欧米化が挙げられています。
早期発見なら再発も少ないとされているがんです。
対処法:
小さい腫瘍は内視鏡手術で切除できます。
血便や貧血などの症状もあれば、これを疑って検査を受けることが好ましいです。
場所別お腹のしこりの正体と対処法 【みぞおち】
おへそから真っ直ぐ上にある肋骨の繋ぎ目であるみぞおち。
こんなところにもしこりが出来ることがあるのです。
みぞおちのしこりは、気にしなくて良いケースと、すぐに検査が必要になるケースに分かれています。
1つずつチェックしてみて下さい。
剣状突起
原因:
これは人に元々ある軟骨です。
大人になるにつれて骨化するもので、まったく心配はありません。
対処法:
この軟骨を触りすぎて「痛む」という場合がありますが、触るのを止めれば痛みは治まります。
肝臓がん
原因:
主に慢性肝炎・肝硬変など肝臓系疾患、肝炎ウイルスへの感染により転移したことから肝臓がんが発症します。
他にも喫煙や飲酒の要因も一部ありますが、こういった疾患や感染がない場合、肝臓からがんを発症するケースは稀です。
対処法:
発熱や上腹部の違和感、意識障害などの症状があれば、直ちに病院で受診して下さい。
沈黙の臓器である肝臓がんは、症状が現れたらすでに進行している場合がほとんどです。
まとめ
最後に、お腹の各部位にできるしこりの原因をおさらいしておきましょう。
【おへそ】
・便秘
・内臓の異常
【左腹部】
・腎細胞がん
・膵臓がん
【右腹部】
・子宮筋腫
・大腸がん
【みぞおち】
・剣状突起
・肝臓がん
【全身】
・脂肪腫
お腹にできるしこりと一口に言っても、できる部位は病気によってそれぞれ異なっていることがわかりました。
但し、がんでしこりができる場合は、すでに進行しているケースがほとんどです。
他の症状が考えられなければ、がんの可能性も低いといえるでしょう。
しかし気になる時には、早めに病院で受診・検査を行うのが一番ですね。