北海道特有の梅雨「蝦夷梅雨」の正体は?梅雨と何が違う? ジメジメなど体感の違い
蝦夷梅雨とは一体なんなのでしょうか?
この正体は、オホーツク海から吹く、冷たく湿った風が原因なのです。
梅雨前線は北海道に到達する前に衰えてしまうため、正式に梅雨と呼べるものではなく、この風の影響を受け、10日~2週間程度の雨が降り続きます。
このことを蝦夷梅雨といいます。
梅雨前線ではないので、ジメジメ~っとした梅雨特有の嫌な感じはありません。
雨がパラッと降って、止んで、また降って…という繰り返しが蝦夷梅雨です。
ちょっと天気が悪い程度のことなので、蝦夷梅雨という名前がついているにしろ、梅雨ほどの雨にはならないことが多いのです。
ズバリ!2023年蝦夷梅雨の時期は?
このように蝦夷梅雨とは、北海道民はほぼ気にしない雨模様のことなのですが、せっかく旅行に行くなら、雨や曇天続きの頃は避けたいですよね!
では、蝦夷梅雨の時期は一体いつなのでしょうか?
先にお伝えしたように、梅雨前線とは異なるため、「東北が梅雨に入ったから北海道もそろそろ蝦夷梅雨だ!」ということにはなりません。
オホーツク海高気圧の風がいつから吹き始めるのかが問題なのです。
オホーツク海高気圧とは、オホーツク海や千島近海に中心を持つ、冷涼湿潤な高気圧のことで、そのほとんどが春の後半から夏にかけて現れます。
札幌管区気象台は3か月予報(6月~8月)を発表しました。
6月 天気は数日の周期で変わるでしょう。
7月 北海道日本海側では、天気は数日の周期で変わるでしょう。北海道オホーツク海側・太平洋側では、平年と同様に曇りの日が多いでしょう。
8月 天気は数日の周期で変わるでしょう。
そこで2023年の蝦夷梅雨予想は…!
北海道では、7月中旬頃に前線や低気圧の影響を時々受けて、曇天や雨の日が多くなりますが、本州に比べ梅雨と呼ぶには非常に不明瞭です。
この時期の旅行は曇天になる可能性が高いので、この時期を避けて旅行計画を立てるのが良さそうです。
このように見ても、梅雨前線との関係はないことがわかりますね。
札幌管区気象台3か月予報