ユネスコ無形文化財、那須烏山市「 山あげ祭2023」!みどころ完全ガイド!

7月のお祭り
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山あげ祭りのみどころ3選!

一糸乱れぬ舞台組立!大山をあげる瞬間は迫力満点!

開演の約30分前に当番町の若衆が一糸乱れぬ団体行動によって屋台を舞台に早変わりさせるところがみどころ!

開演時間の40分前には予定場所で待機、道路や広場に屋台が到着し開演のための準備が始まります。

屋台は祭の期間中は理由を問わず後退することは許されません。

御拝(屋台)の設置:御拝の停止位置が、舞台や松、波、舘、太夫座敷、山の設置場所の基準になります。

御拝と舞台(地車:じんぐるま)の連結:御拝の舵棒寸前まで舞台を寄せ、地車から道具を下ろし、舞台を開いて本舞台として使用します。速さや正確さが求められます。

御拝の変化:御拝の土台に「そろばん」と呼ばれる木枠を取り付け、その上を御拝が横に移動し回転します。残った土台部分は中舞台となります。

山の土台の設置:山の基本となる土台を設置します。山の組み立ては計算しながら笛一つで指示を出します。やり直しは出来ないので真剣勝負!

山の骨組みの組立・はりか山の取り付け:大山・中山・前山の各部所同時に、7数十人で山を取り付ける竹を縄で縛ります。その竹に、はりか山を取り付けます。

山(大山・中山・前山)をあげる:拍子木と笛の合図で、前山、中山、大山の順に次々とあがります。高さ約10メートルを超える大山をあげる瞬間は迫力満点で最大のみどころです!

野外歌舞伎舞踊の上演:常磐津の三味線と唄、舞台を担当するのは幼児から大人までで構成された烏山山あげ保存会芸能部会です。山あげの舞台の3日間のために1年を通して稽古に励みます。洗練された技が織り成す野外歌舞伎舞踊はぜひ、ライブでみたいですね!

山あげ祭 舞台組立の全容

日本最大級の野外歌舞伎「奉納余興」

山あげ祭の奉納余興は、日本最大級の野外歌舞伎舞踊です。

舞台組立で魅せた奥行き100メートルに及ぶ舞台装置を据え、常磐津の三味線や唄に合わせて地元の踊り子が演じています!

本格的な歌舞伎舞踊と常磐津を楽しめます。

朝9時からの開演です。

はじまる30分程度前には開演場所にスタンバイしましょう。

桟敷席(有料桟敷席 1席500円/先着順)も用意されるので、希望の方はさらに早く開演場所へ行ってください。

昼間の公演はかなり混雑します。

7月の猛暑の中ですので熱中症対策を万全にしてくださいね。

昼とは異なり一気に妖艶さを増す夜の公演、ライトアップされた山や、電飾の施されたガマは見ものですよ。

4K 2018烏山 山あげ祭 奉納余興 関の扉 KABUKI DANCE

お囃子の競演!「ブンヌキ」

屋台同士が出会ったときには「ぶんぬき」といって、お囃子を競演します。

特に最終日のぶんぬきは見せ場のひとつで、全町の屋台が揃って約30分間、笛、太鼓、鉦を一斉演奏します。

響き渡るお囃子はものすごい迫力で、観客の方も一緒になって盛り上がれます!

2018年山あげ祭ぶんぬき

ユネスコ無形文化財とは?どうやって決定するの?

無形文化遺産は、民族文化財、フォークロア、口承伝統などの 無形のものを対象としています。

決定までの流れは下記のようになっています。

1.条約締約国から毎年3月末までにユネスコへ提案書を提出
2.評価機関(Evaluation Body)による審査
3.政府間委員会において審議及び決定

日本では平成20年の能楽、人形浄瑠璃文楽、歌舞伎を筆頭に平成28年の山あげ祭(山・鉾・屋台行事)で21件認定されています。

民俗文化財は、その地域の生活の基盤が揺らぐことによって容易に伝承が途絶 えてしまう危険性を持っています。

「遺産」という言葉には、「先人 から受け継いだ大切なもの」という意味とともに、「現在の我々が未来 へ残す義務を負っているもの」という意味が込められているのです。

日本の文化を広く認知してもらい、後世に残していくために、登録しているのですね!

まとめ

守るべき日本の文化としてユネスコ無形文化財に登録された那須烏山「山あげ祭」

開催日程:2023年7月21日(金)~7月23日(日)

10メートルを越す山水の描かれた「はりか山」を人の手であげる様は、見る人を圧倒します。

地元の子どもたちも参加して、これからも引き継がれていく日本の誇るべき文化です。

ぜひ足を運んでくださいね!

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