長崎の夏といえば「長崎ペーロン選手権大会」!どんな行事?
長崎ペーロン選手権大会の歴史は長く、長崎港ではじめてペーロン競漕が行われたのはなんと360年前とされています。
この頃港に停泊していた唐船が暴風雨によって大きな被害を受け、在留の唐人が海神の怒りを鎮めるために端舟を借りて競漕しました。
これがペーロン競漕のはじまりで、今では毎年7月の終わりに行われる伝統行事となったんですね。
一般対抗 決勝 平成30年度長崎ペーロン選手権大会 20180729120502
長崎ペーロン選手権大会は、例年なら毎年7月の最終日曜日となっていてその前日からスケジュールが組まれています。
長崎ペーロン選手権大会の歴史の長さもあって、地元の方からも毎年楽しみにしている、とても大切な行事のひとつです。
それもあって毎年たくさんの方が来場しペーロン競漕を楽しんでいます。
長崎ペーロン選手権大会は、令和2年度、令和3年度は中止となっておりましたが、ペーロン文化の継承のため、新型コロナウィルス感染拡大防止策を講じ、可能な限り、新型コロナウィルス感染状況の落ち着きを前提に、7月31日(日)に開催いたします。
令和5年度長崎ペーロン選手権大会
開催期間:2023年7月30日(日) ※4年ぶりの開催予定ですが、変更になる場合もございます。
開催時間:9:00~15:00 ※変更になる場合もございます。
観戦:無料
※特別観覧席での観戦の場合¥800(大人・子供同料金)が必要
事前予約不可、当日現地販売のみ
会場:長崎港内(松が枝国際観光ふ頭)
競漕距離:往復1,150m(往路630m 復路520m)
競漕形態:一般対抗レース(13チーム)、職域対抗レース(9チーム/中学校1チーム含む)
体験ペーロン:お昼休みに2艘で実施(予約不要、当日現地にて受付)
新たな取り組み:長崎ペーロンパネル展(松が枝国際ターミナル内)、長崎ペーロンの歴史や過去大会の様子を写真にて展示します。
プログラム
9:00 開会式
9:50 一般対抗レース(予選/3レース)
10:35 職域対抗レース(予選/2レース)
11:05 一般対抗レース(敗者復活戦/2レース)
11:45 職域対抗レース(敗者復活戦/2レース)
12:10-13:00 昼休み&体験ペーロン
13:10 職域対抗レース(決勝戦/6チーム)
13:40 一般対抗レース(決勝戦/6チーム)
14:10 閉会式(表彰式)
※新型コロナウィルス感染拡大防止対策については、国や県の指針に従います。
【一般対抗レース(予選)組み合わせ】
9:50 第1レース
1コース 磯風漕友会(兵庫県相生市)・2コース 三重・3コース 深堀・4コース 野母崎・5コース 式見
10:05 第2レース
1コース 茂木・2コース 戸石B(戸石)・3コース 福田東部・4コース さいかい(西海市)
10:20 第3レース
1コース 戸石A(牧島)・2コース 長与町・3コース 時津町・4コース 天草苓北ぺーロン(熊本県天草郡苓北町
【職域対抗レース(予選)組み合わせ】
10:35 第4レース
1コース 西部ガスグループ・2コース ひなみ創建・3コース 三菱重工労組 香焼部・4コース ソニーセミコンダクタ・5コース 香焼・野母崎中学校ペーロン部
10:50 第5レース
1コース 九電工グループ ペーロン同好会・2コース 長崎市役所ペーロン部・3コース 長崎・相生市役所同漕会・4コース 九電グループ
参照サイト:
アクセス情報
公共交通機関:長崎駅前から路面電車(崇福寺行)で約7分、新地中華街で乗換(石橋行)で約4分、「大浦海岸通」で下車、徒歩約3分。JR長崎駅前東口からバス(田上・上戸町行)で約15分、「大浦天主堂下バス停」で下車、徒歩約3分。JR長崎駅前南口からバス(樺島・深堀行)で約10分、「グラバー園入口バス停」で下車、徒歩約2分。JR長崎駅前から車・タクシーで約8分
車:長崎駅前から約8分。
近場に駐車場などは用意されていません。
また会場周辺では交通規制も入りますので、混雑やトラブルを避けるためにも公共交通機関を使うようにしてくださいね。
ところで「ペーロン」って一体何?どんな意味?由来は?
ペーロンは競漕に使われるもの……つまり「船」ですが、より正確に言うとドラゴンボートやハリーとも呼ばれる、非常に幅が狭く長いのが特徴の船になります。
こう聞くと「この船の名前がペーロンなのは何故?」とも思ってしまう方もいらっしゃると思いますが、ペーロンは「白龍」を意味しているんです。
中国における戦国時代、善政を敷いていた楚の最小「屈原」が陥れられて政界を去り、助けていた懐王も秦の軍勢に捕らえられてしまいました。
これを見た屈原は楚の国運を嘆き汨羅(ベキラ)に身を投じてしまい、人民が悲しんでちまきを作って川に投げる、また龍船(白龍)を浮かべ競漕をすることによって霊を慰めたという伝承があります。
「ペーロン」の名称はこの伝承から、そして「ペーロン」は中国読みである「パイロン」がなまって残ったものと言われているんですね。
ちなみに長崎では古くから子どもたちがペーロンを真似てハタ取りゲーム「陸ペーロン」を作り、ハタの取り合いをしているほどペーロンはメジャーな存在です。
長崎の民謡「ぶらぶら節」でも「子どものハタ喧嘩」などと歌われていて、長崎の方にとっては本当に身近な存在なんですね。