茅ヶ崎・寒川町の夏といえば浜降祭!
茅ヶ崎の浜降祭は湘南の夏の訪れとして、また早朝から始まる「暁の祭典」として知られていて、非常に盛り上がるお祭りです。
まずはそんな浜降祭の雰囲気を動画で確認し、少しでも浜降祭を味わってみましょう!
神奈川県茅ヶ崎市【浜降祭2018】
暗がりの中でたくさんの観客、そして神輿を担いで大きく盛り上がっている雰囲気が伝わってきますね!
浜降祭の起源は実は結構バラバラなのですが、まとめるとおよそ170年前に寒川神社の神輿が国府祭に渡御している途中、氏子が争いを起こして川に落とし、行方が分からなくなりました。
その数日後に、南湖の網元・孫七さんが漁の途中にご神体を発見し、寒川神社へ届けたことがきっかけとなり、毎年寒川神社の神輿が南湖の浜でみそぎをするようになったのです。
しかしこれも諸説あり、もっと以前から心身の罪や穢れを払う神事としてみそぎを行っていたという説もあります。
そして明治になってからそれぞれの語り継がれた伝承が合体し、「みそぎ神事」として定まったんですね。
この合体した際にみそぎ神事の日も旧暦の6月29日から新暦の7月15日と変更し、名称も「浜降祭」と変化していきました。
更に浜降祭は一度7月20日としましたが祝日の改正を受け、現在は7月の海の日に行うようになっています。
開催日時:2023年7月17日(月・祝)午前4時~午前9時
開催場所:茅ヶ崎西浜海岸(サザンビーチちがさき西側)
祭典時間 ※時間は前後することがございます
午前2時30分:発輿祭(寒川神社にて)
・寒川神社、倉見神社、菅谷神社、八幡大神の4社の神輿が集結します
※発輿祭後、南湖の浜に向けて神輿が立ちます
午前6時:寒川神社の神輿が南湖の浜に到着
午前7時:浜降祭(南湖の浜にて)
午前10時20分:寒川町民安全祈願祭(寒川駅前公園にて)
午前11時40分:寒川神社御旅所祭(寒川商工会館前にて)
午後1時30分:還幸祭
※寒川神社の神輿が神社に戻ってきます
浜降祭はなんと早朝から始まり、午後1時30分に寒川神社の神輿が神社に戻ってくる非常に早い時間のお祭りなんです。
このように早朝のお祭りではありますが、過去には来場者が14万人以上という記録も残している人気の行事です。
近年は減少傾向にありますが、それでも早朝の行事におよそ7万人と、かなりの混雑も予想される数字なのでご注意くださいね。
アクセス
アクセスについてですが会場に駐車場・駐輪場などは用意されていませんので、徒歩もしくはシャトルバスを使って行くことになります。
会場である茅ヶ崎西浜海岸までは、茅ヶ崎南口から徒歩で20分ほどと早朝に歩くには少しつらいかもしれませんので、ぜひシャトルバスを使っていきましょう。
シャトルバスは有料で行きは茅ヶ崎駅の南口から、帰りはサザン通り南から、お祭りの時間に合わせて運行されています。
お祭りの時間帯の前後(2時から9時頃まで)は周辺道路に交通規制も入りますので、無理をして車で行くよりもシャトルバスを使ったほうが安心だと思います!
参照サイト:
どうしてお神輿を担いで海に入るの?お神輿は壊れないの?
茅ヶ崎の浜降祭は神輿を担いで海に入る行事として有名ですが、どうしてお神輿を担いで海に入るのかというと、何度かお話している通り「みそぎ」です。
29年 茅ケ崎市 浜降祭 堤八坂神社 浜降祭 迫力満点です。
神輿を担いで海に入って穢れを払う「みそぎ」を行うことにより、御祭神が水の力や水の霊力を呼び、それによって神々を奉迎するという意味があるんですね。
みそぎが始まった理由については先程もお話した通り諸説ありますが、いずれにしてもこの「みそぎを行うことにより水の力を呼ぶ」という意味は変わりません。
またお祭りが終わったあとはそれぞれの地元に神輿も帰りますが、これにも「家内安全」「無病息災」を練り歩きながらふりまくといった理由があります。
ちなみに「お神輿が海に入るなんて、壊れたりしないの?」と思われるかもしれませんが、修復の必要はほとんどなく、また「壊れても直せばいい」という考えのようですね。