熊本 藤崎八旛宮秋季例大祭はどんなお祭り?
藤崎八旛宮の秋季例大祭は、1,000年以上の歴史を持つ伝統あるお祭りです。
5日間に渡って続き、最終日に有名な「神幸行列」が行われます。
藤崎八旛宮例大祭は昔から「肥後国第一の大祭」と言われ、古くは「放生会(ほうじょうえ)」に由来するものでした。
藤崎八旛宮では明治時代の神仏分離令により放生会がなくなり、現在は名前だけが伝わっています。
「随兵」の起こりは、加藤清正が随兵頭となり、およそ100名の兵を連れて藤崎八旛宮の神幸式に供奉したことからだと言われています。
「飾り馬」は、元々の藤崎八旛宮から御旅所までの距離が短かったため、神職が乗馬せずに馬を曳いて供奉したことがはじまりだと伝えられています。
乗る必要のなくなった鞍に飾りを施し、それがどんどん大きくなって今の形となりました。
そんな藤崎八旛宮秋季例大祭ですが、日程は以下のようになっています。
令和5年藤崎八旛宮例大祭
開催日:2023年9月13日(水)~9月18日(月・祝)
広町(国道3号線直線-並木坂-上通りアーケードへ)
例祭日程
9月13日(水)
午前9時30分 総代清祓
午前10時 第1日祭
午前11時 獅子舞奉納 【新町獅子保存会】(熊本市無形民俗文化財指定)
午後3時 大神楽奉納 【肥後大神楽会】
午後~ 奉納神輿飾卸【清水子どもみこし会】【花園子ども会】【 ㈱ 鶴屋百貨店みこし】
午後~ 町鉾奉納【一新校区自治協議会町鉾保存会】
9月14日(木)
午前10時 第2日祭
午前11時 奉納献茶祭 【肥後古流 的々社】
午後 神馬飾卸(馬のお祓い)
9月15日(金)
午前10時 献幣祭 【例祭】
午後 隨兵三役清祓
午後1時~5時 飾馬飾卸(馬のお祓い)
9月16日(土)
午前零時 宮遷式(本殿から御神輿へ)
午前10時 朝御食祭
午後 随兵三役清祓
午後4時 夕御食祭
午後 奉納舞踊(藤間楨珠社中)未定
終日(境内にて) 奉納挿花(熊本いけばな芸術協会)
9月17日(日) 神幸式- 隨兵行列・飾馬奉納-
午前6時 本宮御発輦(本宮出発)
午前9時 御能【喜多流・金春流能楽師】
午後1時半 御旅所御発輦(御旅所を出発)
午後3時半 本宮御還幸(本宮到着)
終日(境内にて)奉納挿花(熊本いけばな芸術協会)
9月18日(月)敬老の日
午前零時 宮遷式(御神輿から本殿へ)
午前11時 奉賽祭
※上記日程につきましては変更となる場合もございます。
藤崎宮 公式サイト:
文字だけでは雰囲気を掴みきれないと思いますので、ぜひ動画もチェックしてみてくださいね!
平成30年度(2018年)藤崎宮秋季例大祭
アクセス方法
電車の場合:JR熊本駅~熊本駅前電停(15分)~水道町電停下車、徒歩15分
バスの場合:JR熊本駅~熊本交通センター(15分)~藤崎宮前、徒歩5分
車の場合:九州道植木IC~国道3号線を南へ35分、熊本IC・益城熊本空港ICからは20分
行列があるのですから、もちろん市内中心部はあちこち交通規制がかかります。
前日に移動して宿泊し準備を整える場合ならともかく、当日車で向かうのはやめておいたほうが無難だと思われます。
パーキングもあるにはありますが、もちろんどこも早くからいっぱいになります。
宿泊すれば、見学が楽になりますよ。
藤崎八旛宮秋季例大祭といえば「随兵(ずいびょう)」と「飾り馬(かざりうま)」!
先程からお話ししている「随兵」と「飾り馬」ですが、どんなものなのか気になる方もいらっしゃると思います。
随兵とは、名前の通り共として従う兵のことを言います。
起こりは加藤清正が随兵頭となって供奉したことですが、その後も継続してとり行われています。
飾り馬は本来供奉神職の乗馬ですが、徒歩で馬を率いて供奉したため不要となった鞍に飾りを施したのが始まりです。
この飾りは「陽陰(ひのかげ)」と呼ばれ、元々は「安藤流」「小堀流」という様式がありました。
現在は「安藤流」のみ見られるようになっています。
何故このような飾りになったのかは「子孫繁栄を象徴的に表している」「慶事で使われる熨斗を表している」など、様々な説があるそうです。
この「随兵」「飾り馬」が街を練り歩く奉納行列、ただ見ているだけでもわくわくできそうですよね。
更に当日はラッパの音と「ドーカイドーカイ!」という掛け声が響き渡ります。
飾り馬は大型の馬が奉納されることが多く、近くで見るだけでも迫力があります。
例年は行列に参加する人数も多く、最後の飾り馬が出るまで4時間以上かかると言われていました。
行列は毎年人気が高く、見物客の人数は20万人以上とも言われています。
見逃さないよう、ご注意くださいね!