雛人形セットが2つある!同時に飾るのはおかしいことなの?
双方のご両親が購入してしまったり、双子のお子さんの場合は1人に1つだろうと2つ購入してしまったりして家に2つの雛人形セットがあるというご家庭もあると思います。
年の離れた姉妹が、「この雛人形は○○ちゃんのだもん!」と言って喧嘩しているのを見て、かわいそうだから、もうひとつなんてこともありますよね。
昔は「女の子1人に対して、雛人形は1つ」と言われていましたが、住宅事情の現状を考えれば女の子が2人以上産まれても1つだけしか置けないということもあり、1つしか買わない家庭が多いのも仕方ないと思います。
平安時代、日本で桃の節句が始まったころは、草やわらで作った人形に自分のけがれを乗せて、身代わりとして川に流す「流し雛(ながしびな)」が主流でした。
これは子どもの無病息災を願い、災いや厄を払いのける意味もあったといいます。
現在のような煌びやかな雛人形に変わっても雛人形が災いの身代わりになってくれる、厄よけの意味があることに変わりはありません。
そう考えると姉妹それぞれに願いを込めて購入してあげたいなと思いますよね。
特におじいちゃん、おばあちゃんは尚更買ってあげたいですよね。
2つあるなら、2つとも出してあげて一緒に飾っても全然おかしくありません。
中には「うちは2つも飾れないわー」なんていう人もいるかもしれませんが、気にしなくて大丈夫!
お子さんに対する家族の思いがこもった大切な雛人形、堂々と飾ってください。
雛人形セットが2つある場合は、家のどこに飾る?別々の部屋?
雛人形を飾る方角は?風水的にはどこがいい?
その大きさによっておける場所は限られてくると思いますが、雛人形を飾った方が良い方角は、「東南~南、または東」のどちらかです。
これは、この方角が神棚を置くのに適しているからです。
反対に雛人形を置いてはいけないとされているのは「北」の方角です。縁起が良くないといわれています。
また、直射日光が当たると雛人形が日焼けしてしまいますから、出来れば日光に当たらないような位置に置きましょう。
風水的な観点から見ると玄関はNGです。
玄関に人形を置くと入ってくる運気が人形に吸い取られる」とされています。
寝室も風水的には良くありません。
「一緒に寝ている人の良い気を吸ってしまう」ので、避けるべきと考えられています。
他にも湿気の多い場所や、エアコンの風が直接雛人形に当たってしまう位置も人形が傷むので良くありません。
雛人形を置くと良い場所はリビングです。
これはリビングという明るく人の活気のある場所が吉であるという考え方からです。
リビングが北の方向に作られているという事もあまりないかと思いますので、雛人形はリビングの東南~南、または東向きに置きましょう。
ふたつ並んでおけない場合は良い方角の場所をご自宅で探してみてくださいね。
飾るときのルールは?
昔から言われているルールです。
①縁起のいい日に出す。
・大安 六曜の中で一番の吉日であり、何をするにも良い日
・立春 節分の翌日。豆まきで災厄を祓った翌日で縁起が良い
・雨水 2月19日前後から啓蟄の日(けいちつのひ)前までの期間「雪が少しずつ雨に変わり、春に向かう」とされる日です。
※2023年の啓蟄の日(けいちつのひ)は、3月6日(月)のため、ふさわしくありません。
②3月2日に飾ってはいけない
前日に祭り事の飾りつけを行う事を「一夜飾り」といいます。
お葬式の飾りつけを想像させ縁起の良くない飾り方なのです。
③上から飾る。
下段から飾ると万が一その上段に置いた雛人形が落ちた場合、
下段の雛人形に当たって破損する事があります。