香港の秋といえば「中秋節」!どんな行事なの?
最初にお話した通り中秋節は中華圏の四大節句のひとつであり、香港でもその前日が祝日に指定されている大切な日です。
中秋節はその年の収穫や神様に感謝をする日であり、家族が集って過ごす日となっているんです。
日本では十五夜やお月見がこの日に当たりますが、お月見が祝日であったり家族で過ごすなんて習慣はないので、ちょっと驚きですね。
中国や日本では古くから月を愛でる風習が続いていて、月餅を贈り合う風習などは明治頃から始まりました。
月餅の丸い形は家族円満を象徴していて、香港では中秋節に家族で食べて家族団欒を祈念し、家にも提灯を飾ります。
家族団欒の日ではありますがファイヤードラゴンなど派手な見どころがあり、この時期の香港のホテルはとても混み合います。
もし香港の中秋節を楽しみたいのであれば、ホテルの予約はできるだけ早めにとっておくことをおすすめします!
香港の中秋節といえば幻想的な「ランタン」・「ファイヤードラゴン」
幻想的なランタン、そして勇壮なファイヤードラゴン……と文章だけで見ても雰囲気が伝わりにくいと思いますので、まずは香港の中秋節の雰囲気を動画で見てみましょう。
Tai Hang Fire Dragon Dance
ランタンは中秋節が近づいてくると街中のあちこちで、有名なチムサーチョイの香港文化センター前、コーズウェイベイのヴィクトリアパークなどにも展示されます。
様々なランタンがあり街中でもいたるところでとりつけられるので、中秋節が近づくと香港の街の夜はとても幻想的な雰囲気になるんですね。
そして動画でも目立っていたファイヤードラゴン、こちらは香港で100年以上もの歴史を持つ伝統行事なんです。
1880年に大坑村に流行った大規模な伝染病、これの理由が「蛇を殺したことへの復讐として竜王が怒っているから」と考えた村人が竜王を鎮めるために行ったのが元と言われています。
竜王を鎮めるために火龍を作り、それを持って三日三晩踊り続けた結果、伝染病が治まったという言い伝えがあり、今も続くファイヤードラゴンとなっているんです。
ですからファイヤードラゴンには無病息災の祈りがこめられていて、その火龍は龍の本体に線香をさしてつくられます。
火の粉を散らして勇壮に舞う姿は動画で確認した通りで、ぜひ香港の中秋節へ観光に行った際は見逃さないようにしてくださいね!