京都廬山寺の桔梗2023!廬山寺を含め桔梗が美しい三大桔梗寺とは?

6月のお祭り
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初夏の京都といえば廬山寺の桔梗!

「廬山寺に咲く桔梗がすてき」と言われても文章だけではどのような場所なのか分かりにくいですので、まずは動画も合わせてチェックしてみてください。

廬山寺の桔梗2009

庭園に植えられた桔梗の美しさ、そして廬山寺の厳かでありながら華やかな雰囲気が伝わってきますね!

廬山寺は正しくは「廬山天台講寺」であり、本尊は阿弥陀如来の圓浄宗の本山です。

比叡山延暦寺中興の祖「良源」により938年に京都の北山に創建され、1243年に法然の弟子・覚瑜が船岡山の南麓に再興し、「廬山天台講寺」と名付けました。

その後織田信長の比叡山焼き討ちは逃れたものの、豊臣秀吉の寺町建設によって現在の場所に移動しています。

また度々起こった火事のため、現在残っているお寺は寛政6年の再建のものとなっています。

廬山寺はかつて宮中仏事を司る寺院のひとつでしたが、廃仏毀釈によって天台宗に預けられ、現在は天台圓浄宗として続いています。

このように長い歴史がある廬山寺、古くは紫式部が過ごし「源氏物語」を書いた地であり、庭園には「紫式部邸宅跡」という石碑も設置されています。

廬山寺の庭園は「源氏庭」と名付けられていて、昭和40年に今の形に整備されました。

源氏庭は平安朝の庭園の「感」を表現したものであり、白砂と苔の庭です。

源氏物語に登場する「朝顔」は桔梗のことだとされていて、このとき源氏庭に1,000本以上もの桔梗が植えられたんですね。

現在でも桔梗を愛でるため、また紫式部や源氏物語を偲べる場所として、廬山寺の源氏庭は愛されています。

紫の桔梗が6月末から9月初め頃まで静かに花開きます。

源氏庭の拝観日時(通常時)

時間:午前9時~午後4時まで

休日:源氏庭の拝観休み:1月1日・2月1日~2月9日・12月31日

料金:大人500円 小中学生400円
<※団体(30名以上)400円><障害者手帳をお持ちの方 400円>

団体様につきましてはご説明が必要な場合はお問い合わせ下さい。(都合によって出来ない場合もございます。)

■京都市上京区寺町通り広小路上る北之辺町397

蘆山寺

公共交通機関:
京阪鴨東線「出町柳」より徒歩約15分 または「神宮丸太町」駅より徒歩約15分。京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」より 徒歩約20分。京都市営バス「京都駅」から4・17・205系統または「四条河原町」から3・4・17・205系統で「府立医大病院前」下車約5分。

蘆山寺 公式ホームページ

天台圓淨宗 廬山寺公式HP
廬山寺(ろざんじ)は京都市上京区北之辺町にある天台系の単立仏教寺院。天台圓淨宗の本山。本尊は阿弥陀如来。紫式部の邸宅跡として知られる。 また、節分での「追儺式鬼法楽」は通称「鬼おどり」とよばれ、赤青黒の鬼に紅白の餅と豆を投げて悪霊退散を祈願する。重要文化財の木造阿弥陀如来及び両脇侍坐像を初めとして、多くの文化財を所有。...

ところで「桔梗」ってどんなお花?

ところで動画でもきれいな桔梗を見ることが出来ましたが、桔梗とは具体的にどのような花なのか、興味がありますよね。

桔梗キキョウ科の多年生草本植物であり山野の日当たりの良い場所に育つ花で、源氏物語のところでもお話しましたが万葉集に登場する「朝貌の花」でもあると言われています。

しかし絶滅危惧種にもなっている花で、なかなか身近でゆっくり鑑賞することは難しいかもしれません。

「自生する花は減少傾向にある」とのことなので、なおさら源氏庭の桔梗は大切にしなければならないんですね。

かつては様々な園芸品種も作られていた桔梗ですが、現在はアポイギキョウやウズキキョウなど、いくつかの種類が残るのみとなっています。

しかし開花期間が長く楽しめること、寒さにも暑さにも強く初心者でも育てやすいということで、ぜひおうちでも育ててみてはいかがでしょうか。

「桔梗」として思い浮かべる品種は「アポイギキョウ」が多く、薄い紫の花、15cmから150cmの草丈が特徴です。

お寺に咲いている桔梗もこの品種だと思われますので、かつて紫式部も眺めた花など思いを馳せながら鑑賞するのも良いと思います!

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