高齢の親の部屋がゴミ屋敷と化してしまった・・・ゴミ屋敷に住む人の心理とは?
まず、そもそもなぜゴミ屋敷が出来上がってしまうのでしょうか?
もちろん、高齢化した親に限らず、若い人でもだれでも陥る可能性がある問題なんです。
また、ゴミ屋敷になってしまう経緯には、様々な要因が考えられます。
当事者になってしまった時には、なにが要因なのか深く分析するようにしましょう。
まず、「もったいない」と考えすぎて、どんなものも捨てられなくなってしまうタイプです。
日本人特有のもったいない精神はとても良いことですが、度が過ぎると壊れたものでも、いずれ修理すれば使えるようになるから、と取っておいてしまい、やがて部屋を占拠してしまいます。
他にも、潔癖症すぎて、ごみや汚れに触れないがために、むしろ掃除ができない場合もあります。
どんな要因であれ、その部屋で暮らしている人は毎日その部屋を眺めているので、物が積み上がっていようが、ぐちゃぐちゃに散らかっていようが気にならなくなります。
見慣れているので、おかしいと感じない場合も多いのです。
また、高齢化してからゴミ屋敷にしてしまう人の場合は、気力や体力の低下が原因である場合も多いです。
また、高齢がゆえに、しょっちゅう買い物に行けないから、ため込んでしまう場合もあります。
さらに、孤独な生活を送っている人も、自分の部屋が散らかっていることに気づきにくく、掃除をしてきれいに保つ必要性がないので掃除も怠るので、ゴミ屋敷にしてしまう可能性があります。
武田邦彦 ゴミ屋敷当事者の心理から考えてみよう
ゴミ屋敷と化してしまう人は病気?治療法はあるの?
ゴミ屋敷にしてしまう人の中には、ただ掃除や片づけが苦手でほったらかしているうちに汚くしてしまう人もいますが、そうではなくて精神的な病気が関係している場合もあります。
例えば、掃除や片づけをしたいと思っても、どうしても集中できない人やどこに片づければいいのか分からない人もいます。
こういった問題がある場合は、ADHD(注意欠陥多動性障害)やADD(注意欠陥障害)の可能性があります。
他にも、セルフネグレクトやうつ病、総合失調症、認知症などに陥っており、部屋を清潔に保とうという気力が湧かないでいる可能性もあります。
生活環境が低下しているのに、自分で改善できないことでさらに自分を責める悪循環に陥る可能性もあります。
また、そこまで重い状態になっていなくても、忙しすぎて心に余裕が持てず、散らかったままにしてしまう場合もあります。
多忙すぎて、帰って来てからは疲れて眠るだけ、休みの日も寝不足で、掃除をする気力が湧かないのです。
物が捨てられない人の心理と対象法<ゴミ屋敷に住む人たちの心理とは>