思い込みが激しい人が同じ職場に!病気なの?思い込みが激しい人の特徴は?
思い込みが激しい人は共通して「自分が一番正しい」という考え方が根本にあり、その考え方はその人の行動に悪い影響を及ぼしています。
1.他人の意見に耳を傾けない。
常に「自分が一番正しい」と思っているため、他人に間違いを指摘されても、「そういう考え方もあるのか」と柔軟な対応が出来ません。
そして、「あの人は全然わかっていない」などと、他人の意見に耳を傾けようとしません。
2.客観的な視点で物事を捉えることが出来ない。
客観的な視点で物事を捉えることが出来る人は、もっと他に良い方法があるのではないかとあらゆる視点から考察することが出来ますが、思い込みが激しい人は自分の意見のみが唯一の方法だと考えてしまいます。
そのために視野が狭くなり、誤った判断をしていることに気がつかないのです。
3.感情的になる傾向がある。
思い込みが激しい人は他人の意見に耳を傾けないために、たくさんの情報を得ることが出来ません。
情報が少ない分判断能力も乏しく、難しい判断を迫られたときにパニック状態になることが原因で感情的になってしまうのです。
4.空気が読めない。
空気が読めない人は、その場の状況や他人の気持ちを察することが出来ません。
やはりこれも、「自分が一番正しい」と思っていることが根本にあるためで、自分が間違った行動をとっている自覚が無いのです。
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このように、思い込みが激しい人の特徴をあげましたが、育った環境や元々の性格のほかに、病気によってこのような行動を起こしている可能性もあります。
代表的な病気としては、ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)がありASDが疑われる人は上記に加えて次のような特徴があります。
1.大勢で物事を成し遂げることが苦手。
2.次に自分がどう動けばよいのか、判断できない。
3.相手の話を誤って解釈する。
4.考えをうまく他人に伝えることが出来ない。
5.自分が納得できるパターンの行動に強くこだわるため、想定外の行動を取ることが出来ない。
このような行動が見られた場合は、明らかに他の人と比べると異質な雰囲気を醸し出しているので、「もしかしてASD …?」と思うかもしれません。
その時は逆に「病気だから仕方がない」と温かい目で見守り、上司と共に対策を考えるべきです。
思い込みが激しい人・同僚との付き合い方・対処法 その1:絶対に威圧しない
私が手術室で働いていた時、手順通りに手術介助が出来なかったり、必要な物品を準備出来なかったりと、同じ失敗を何度も繰り返す後輩Nがいました。
このような状況ですから、当然周りにも迷惑をかけてしまうわけで。
医師や師長、先輩看護師がNに指導をしても、全く手応えがないのです。
まさに『糠(ぬか)に釘』状態でした。
そんなある日、Nが手術に必要な物品を準備し忘れてしまい、それに対して普段は穏やかな医師が「どうして君は!いつも同じ失敗を繰り返すんだ!」と怒鳴りつけてしまいました。
よっぽど我慢の限界だったのでしょう。
そのことに、最初はNも驚いた様子でしたが、突然「でも私は…。」「でも、でも…。」と泣きながら言い訳を始めたのです!
それを見た医師は急に冷静になり、その後一切しゃべることなく黙々と手術を進め、無事に終わらせました。
その日、リーダーナースであった私がその医師に、「うちのNが、すみませんでした。」と謝罪すると、「いや、もう急に冷めちゃったよ。何を言っても無理だね…。」と苦笑いしていました。
その後Nに、「どうして謝罪しなかったの?」と聞くと、「使うと思わなかったんです…。」との返事が。
この手術では何度もその物品を使用していることや、前にも準備していなかったことを指摘しても言い訳ばかりを繰り返す始末。
このように、思い込みが激しい人に対して威圧的に対応しても言い訳を始めたり感情的になるだけで、何も解決することはありません。
よって、他の方法を探すべきです。