小学生高学年の友達同士のトラブル事例 その7:グループ付き合い
仲間はずれは今までの仲良しグループから派生するもの、もしくはクラス単位になりますが、それとは逆に高学年になると、特に女子はグループを作り出す傾向が強くなります。
そして同じグループになると同じアイテムを持ちたがる、同じ日にお出かけしたくなるなど、「グループ単位」の行動がとても増えるんですね。
しかし家庭事情はそれぞれな中、例えば「高額なアイテムをグループ全員で持とう」などとなった場合、それに対応しきれない家庭ももちろんあります。
こういった事情を子どもが考えられるようになるのはもう少し年齢が上がってからで、同じように出来ないならグループに入れさせない、というトラブルなどが起こりやすくなってしまうんです。
このようなトラブルは子どもが突然わがままを言うようになった、高額なアイテムを欲しがるようになったなどで判明することが多く、また子どもも必死なので「これを持たないと仲間はずれにされる」など、大きなトラブルがあったように話してしまうことも少なくありません。
対処法として「無理をして合わせる」などはもちろん間違っていますので、子どもとしっかり話し合うことです。
また本当に仲良しであれば、同じアイテムを持たなかったからと言って実際に疎遠になることもほとんどありません。
時間と経験が解決することがほとんどですので、親としては明確な線引(お小遣いの範囲でやりくりすること、毎月ここまでなら買えるなど)を決めておくことが一番だと思います。
万が一これがエスカレートして例えば「特定のアイテムを持ってこなかったらいじめる」などに発展しそうな場合、またそういった話を子どもから聞いた場合は、絶対に直接その子どもの親に苦情を言いに行くのはやめましょう。
自分の子どもが被害に遭っていると思うとどうしても守りたくなる気持ちは分かりますが、まずは学校へ相談するのが一番です。
小学生高学年の友達同士のトラブル事例 その8:ゲームやカードの貸し借り
これは低学年の頃からもありえるトラブルですが特に高学年、また男の子のトラブルとして多いパターンです。
人気のゲーム、また近頃はトレーディングカードゲームなどで男の子同士盛り上がっていることが多く、「○○くんにカードを貸したら返ってこない」などのトラブルが発生しやすくなるんですね。
このようなトラブルは子どもが以前買ったゲームを欲しがる、子どもの愚痴として聞くなどから発覚することが多いです。
対処法としては、もう基本的に「ゲームやカードの貸し借りはしない」と子どもと決めてしまうことが一番です。
どうしても欲しい・使いたいゲームやカードを借り、それが惜しくなって返したくなくなってしまうことがあるのなら、最初から貸し借りはなしとしてしまったほうが子ども同士としても楽ですよね。
また友達に貸したカードが返ってこない、などと言う場合も、やっぱり直接親が介入するよりは学校へ相談に行きましょう。
いわゆる「借りパク」をした子どもがしっかり反省し、子ども同士できちんと解決するのが一番ですし、今後の人間関係にも繋がります。
決して親は口を出しすぎず、子どもの人間関係を育てる・作る能力を育ててあげてくださいね。