小学生高学年の友達同士のトラブル事例 その5:悪ふざけがエスカレート!
いくつになっても男の子に多いトラブルは、悪ふざけがエスカレートしてしまって本気のケンカに発展しちゃったりする事ですね。
最初から悪意のないものでも、うっかり当たってしまったパンチやキックで痛い目にあったり、怪我しちゃったり…。
こうなると納め時が難しいですが、すぐ叱るようなことはしないでください。
子どもは子どもなりの言い分があるものです。
“故意によるものだったのか?” “うっかりだったのか?”
当事者の子どもからも、周囲で見ていた子どもからも、よく話を聞いてみなければいけませんね。
程度の具合など、理屈で教えても判らないルールやマナーと言ったことは、子どもは遊びを通して学んでいくものです。
直面した場面ごとに、状況を判断して根気よく説明してあげましょう。
もしも、これが“イジメ”の一環だった場合は、即対応しなければいけません。
学校として解決策を講じてもらう必要がありますし、先生方や保護者にも周知して、配慮してもらうことが大切となってきます!
小学生高学年の友達同士のトラブル事例 その6:仲間はずれ
小さな頃はあまりなく高学年になると増えるトラブルのひとつが「仲間はずれ」です。
友達グループのうち一人を仲間はずれにすると親づてに聞いた、いつの間にか子どもが放課後遊びに行くこともなく家でぼんやりしている日が増えた……などなど、気づくきっかけも様々ですね。
実は仲間はずれの原因は本当に様々で、子どもの人間関係が複雑化してきている以上、簡単に手を出せない部分でもあるんです。
・グループの一人が対抗意識、ライバル意識を持った子どもと遊んではダメと周りに言いふらした
・仲間はずれにされた子どもが実はわがままで、グループの子どもが付き合わなくなった
・単純にあまり気が合わなくなってグループと疎遠になったところを親が見つけ、仲間はずれではと思い込んだ
などなど親からは見えない原因があることが多く、簡単に口を出すことはむしろ危険なんですね。
対処法としては、親としては特に自分の子どもが直接誰かを仲間はずれにしているもしくは自分の子どもが仲間はずれになっている場合どうしても気になりますが、「関わりすぎない」ことです。
そして自分の子どもが友達を仲間はずれにしていると聞いたからと言って、何も考えずに「どうして○○ちゃんを仲間はずれにするの?」など責めるのもよくありません。
子どもには子どもの人間関係があり、また今までのグループと疎遠になったからといって落ち込まず、新しい人間関係を結んでいる子どももいます。
ここに親が口を出してしまうと子どもは子ども同士の人間関係や修復法、対処法を自分で身につける事ができなくなってしまうんです。
もちろん子どもがSOSを伝えてきた場合は例外として、基本的に子どもの人間関係は自分たちで解決出来るように導くのが大切です。
また相談してきた場合も、子どもの話だけを聞いて「○○ちゃんが悪い」などと決めつけるのもよくありません。
その場合は「あまり気にしないで別の仲良しグループと遊んでみたら?」など特定の誰かを責めるのではなく、違う解決策や躓いている部分を解消する方法を教えてあげましょう。
自分の子どもが誰かを仲間はずれにしていると言われた場合も決めつけるのではなくまず最初に話を聞き、その上で「一方的に誰かをはじきだしているのはいじめになっていないか?」という疑問を伝えるなど、答えを出すのは子どもに任せるのが理想ですね。
いずれにしても不安が残る場合の相談先としては、子どもの人間関係を最も見る機会の多い「学校」が一番です。
逆に相談してはいけないのが「親同士」で、親が関わりすぎると子どもの人間関係を育てる機会すら奪うことになってしまうのは最初にお話した通りですよね。
親同士で相談し方向性を決めつけてしまうことが最も危険なので、相談は学校もしくは完全な第三者にすると良いと思います。