日光の4月といえば強飯式!読み方は?どんな行事?
日光で4月に行われる強飯式ですが、これは「ごうはんしき」と読みます。
名前の通り「ご飯を食べることを強いる儀式」であり、ご飯を残さず食べろと強いられながら食べる、これだけ聞くと不思議な行事なんですね。
強飯式で食べる人のことは「頂戴人」といい、古くからこの儀式を受けた人は「七難即滅、七福即生の現世利益疑いなし」と言われていました。
江戸時代頃には身分の高い人、例えば将軍家の名代や10万石以上の大名が積極的に参加していたんですね。
現在は基本的に僧侶が頂戴人をつとめることになっていますが、過去はこの儀式に参加することが藩の名誉でもあったんです。
強飯式をさらに遡ると始まりは平安時代になり、当時山で修行したあと、お供え物を持ち帰って里の人達にも分けたことからはじまったと言われています。
現在でも多くの方が参加、もしくは見学に訪れる「縁起ある」と言われている人気行事であり、毎年多くの方で賑わっています。
そんな強飯式、以前は5月に開催されていましたが現在は毎年4月に行われることになっています!
開催概要
本年は、新型コロナ感染症が5類に引き下げられ、5年振りに伝統ある当山【強飯式】(ごうはんしき)が本来の形で厳修できる運びとなりました。
この行事は、日光山を代表する古儀で寺伝によると山伏が入峰行(にゅうぶぎょう)の際、行場(ぎょうば)の御本尊にお供えした御供(ごくう)を持ち帰り人々に与えたことが始まりと云われています。
江戸時代には、ほぼ現在の形になり、飯を強いることから【日光責】の名でも知られる全国でも稀な珍しい行事です。
開催日:2024年4月2日(火)
時間:第一座/11時 大二座/14時
場所:日光輪王寺本堂(三仏堂)※4月1日11時から、4月2日は終日、行事にともない入場規制があります。
祈祷料:3,000円
※御祈祷をお申込みの方は、堂内の儀式に参列いただけます。
授与物:福杓子祈祷札・福米
公共交通機関:JR日光駅、又は東武日光駅より東武バス中禅寺行5分、神橋、又は西参道より各徒歩5分。
日光へ行く場合は基本的に電車か車になり、関東からは乗換なしに行くことが出来る電車や新幹線など、スケジュールに合わせてとても行きやすくなっています。
各日光駅からは徒歩かバスになりますが、行きが基本的に上り坂になるので行きはバスに乗り、帰りはゆっくり散策しながら徒歩で、というのが最もおすすめですね。
車で行く場合は最寄りインターチェンジが「日光インターチェンジ」になり、駐車場も何ヶ所かあるのでよほどの日でないかぎりは普通に停められると思います。
とはいえ混雑の可能性ももちろんありますので、遊びに行く人数や子どもがいるかどうか、また何時まで遊ぶかなどスケジュールに合わせて電車と車、動きやすいほうを選ぶのが一番ですね!
日光輪王寺 公式HP:
強飯式のご祈祷方法は?
強飯式のおおよその概要、そして詳細は分かりましたが、どのような雰囲気なのかは文章だけでは分かりにくいので次の動画もぜひご覧ください。
古式ゆかしく強飯式 日光山輪王寺
強飯式のスケジュールはおおよそ以下のようになっていますので、行く前に流れを把握しておくと分かりやすいです。
1.三天合行供・柴燈大護摩供……お経、そして護摩が焚かれて開始となります。
2.強飯頂戴の儀……まずはお神酒を「飲み干せ!」と言われ、その後菜膳が並び、さらに巨大なお椀のご飯を「1杯、2杯にあらず!75杯を残さず頂戴しろ!」と言われる儀式です。
4.縁喜がらまき……強飯頂戴の儀が終わったのち、舞台から参拝客に向かって縁起物が撒かれる行事が行われます。
普通のお椀でも75杯なんて想像がつきませんが、動画のお椀で75杯……確かにこれは、ぜひ一度実際に見てみたいと思わせてくれますね!
縁喜がらまきは子ども席も用意があり家族連れにも安心ですので、ぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか?
ご祈祷の申し込みをすると大護摩堂に入って強飯式を参観することができ、申し込み受付は当日行われています。
誰でも気軽に強飯式のご祈祷を申し込むことができるので、ご都合があえば当日でも大丈夫ですよ!