初午大祭の季節・・・ ところで初午ってどういう意味?
最初に「初午」の意味ですが、起源はなんと1300年ほども遡った京都の伏見稲荷大社となっています。
伏見稲荷大社では五穀を司る「宇迦之御魂(うかのみたま)」という農業の神様が祀られています。
この神様が稲荷山に降り立った日が「初午」であり、稲荷神社で初午の日にお祭りをするようになっていったんですね。
「宇迦之御魂」というと聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、「お稲荷様」というととても身近な、親しみのある神様になりますね。
お稲荷様は五穀を司る農業の神様であり、稲荷山に降り立った日に五穀豊穣、家内安全、そして商売繁盛を祈願するようになったのは自然な流れだったのかもしれません。
「初午」の「午」は十二支でご存知の方も多いですが、日本では十二支だけではなく日付・時刻・方角全てを「十千十二支」という考え方で分類し、決められていました。
この決め方によって、「初午」も「年が明けた最初の午の日」という意味になるのですね。
「じゃあなんで1月じゃなくて2月なの?」と思われるかもしれませんが、実は昔の日本では一年の区切りを立春→節分までとしていたんです。
ですから「初午」は立春(2024年2月4日)から先の初めての午の日、ということなんですね。
2024年の初午の日:2024年2月12日(月・祝)
となります!
本来は旧暦で考えていましたので、より正確に言うと昔の……本来の初午の季節というと「3月初旬」が正解だったようです。
少し暖かくなり農作業を始める目安にもなる…・・これが初午だったのですが、現在ではちょっと早い、寒い季節の行事ですね。
全国の初午大祭紹介! 松坂岡寺山継松寺の初午大祭とは?
三重県松阪市で行われる初午大祭といえば「岡寺山継松寺」が有名で、こちらでは毎年3月に初午大祭が開催されます。
岡寺山継松寺の初午大祭は「春を呼ぶ行事」として厄年の方がもちろん、その他大勢の参拝者が訪れる大きなイベントです。
県内の仏教寺院の祭礼としては最大の初午大祭で、2024年は3月9日(土)・3月10日(日)に行われます。
周辺は交通規制が敷かれた上でたくさんの露天が立ち並び、「厄をはじきさる」という縁起がある「猿はじき」「ねじりおこし」が販売されています。
見どころとしては動画でも確認出来る通り、「厄まいり宝恵かご道中行列」という厄年を迎えた着物姿の女性が練り歩く行事が開催されます。
これは「袖を振る」ことによって「厄を払う」「幸せを招き入れる」を祈願する、華やかな行事となっていますのでおすすめです!
厄年の方はもちろん、その他大勢の方が訪れる人気のお祭りとなっていますので、平日であってもたくさんの方で賑わい、混雑します。
当日岡寺山継松寺へ行ってみようと思われる方は少し時間に余裕を持って、ゆっくり回れるようにしておきましょう!
公共交通機関:近鉄・JR松阪駅より西北500m(徒歩5分)
車:伊勢自動車松阪ICより車で10分
公式サイト:
着物姿の女性らかごに乗り練る 松阪初午大祭