大日堂舞楽とは?
大日堂舞楽とは、秋田県鹿角市の大日霊貴(おおひるめむち)神社で毎年1月2日に奉納される神楽のことをいいます。
大日堂舞楽の歴史は?どんな踊り?
大日堂舞楽の始まりは718年のことと伝えられています。
天皇の勅令により大日霊貴神社(通称 大日堂)が建立されます。
その際、高僧 行基と共にこの地に訪れた楽人が、お祝いの舞楽を里の人に伝えたことが由来とされています。
その後1300年に渡ってこの地で大事に伝承されてきました。
国重要無形民俗文化財、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
大里、小豆沢、長嶺、谷内の各地区の代表が集まり、大日堂で舞いを奉納します。
それぞれの地区で違う舞いが伝承されています。
全部で11個の舞いがあり、神様に捧げる舞い、豊作を感謝する舞い、天皇の御霊を鎮める舞いなど、それぞれ舞いに込められる意味や衣装なども異なってきます。
大日堂舞楽 開催概要
秋田県鹿角市の八幡平小豆沢地区にある大日霊貴神社(オオヒルメムチジンジャ、通称大日堂)で、毎年正月二日に奉納される舞楽。
日時:2024年1月2日(火)8:00~11:30 ※毎年同日開催
場所:大日霊貴神社(秋田県か鹿角市八幡平字堂の上16)
公共個通機関:JR花輪線「八幡平駅」徒歩1分。
車:高速道路鹿角八幡平IC 車で約5分
自家用車でお越しの方はなるべく道の駅かづの(あんとらあ)からのシャトルバスをご利用ください。
大日堂舞楽 公式HP:
2018 大日堂舞楽
大日堂舞楽が登録されたユネスコ無形文化遺産って?
ユネスコ無形文化遺産とは?
そもそもユネスコとは国連機関の1つで、教育、科学、文化などを専門に扱う機関です。
その中でも無形文化遺産とは、古くから伝わる民俗文化や口伝伝承などの形の無いものを保護する事業です。
無形文化遺産に登録されるものは、民族音楽、踊り、お祭り、食文化、伝統工芸品など多岐にわたります。
登録方法、メリットとデメリット
ユネスコの文化遺産に登録されるには、毎年各国からユネスコへの登録推薦状を提出する必要があります。
その上で専門機関による文化遺産にふさわしいかどうかの審査を行います。
推薦状があったとしても、必ずしも登録されるわけでなく、岩手県の平泉は2008年に1度登録の見送りがありましたが、推薦状を練り直して2011年に登録されました。
ユネスコの文化遺産に登録されることのメリットはなんといっても観光客の増加です。
観光客を呼び込めるため、サービス業などの雇用も増えますし、近隣への経済効果も大きいです。
ただし、世界的に有名になることは良いことだけではありません。
その地域の自然環境や、文化をしっかり守っていく体制を作っておかなければいけません。
文化や習慣の違う海外の人が来るとマナーやごみ問題などが出てくるからです。
また登録された後も6年ごとに状況を報告しなければならず、保護体制が整っておらず景観や環境が悪化していると文化遺産の登録を抹消される可能性もあります。