審査は厳しいのか?
日本学生支援機構に書類が届いてから審査までには1か月程度かかるようです。
災害や傷病以外にも、経済困難という理由でも返済期限猶予は認められます。
経済困難のだいたいの目安として、給与所得者の場合は、年間収入金額(税込)が300万円以下、給与所得以外の所得を含む場合は年間所得金額(必要経費等控除後)が200万円以下というが目安となっています。
ただし、年収がこれ以下であっても本人の世帯人数や収入・支出の状況によって、返還期限猶予が認められない場合もあります。
以前は、滞納している場合、延滞金を払ってしまわないと猶予申請の審査を受けられないということが問題でした。
現在は、場合によっては延滞していても返還期限猶予を受けられるように改善されています。
奨学金の減額申請は可能か?
毎月の返済額を減額すれば、返済可能だという人には、奨学金の減額申請という方法もあります。
正しくは「奨学金減額返金申請」といいます。
これは、奨学金の毎月の返還額が半額になるもので、その分支払期間は2倍になります。返還金額全体が半額になるわけではありません。
申請の方法は所定の書類に記入し、所得証明と一緒に日本学生支援機構に送付するだけです。
この場合も返還期限猶予申請と同様に審査が行われます。
審査に通るには、いくつかの条件がありますが、年間収入金額が300万円以下であること(自営業の場合は200万円以下)、申請時に滞納をしていないことなどがあります。
また、月払い以外の支払い方法で変換している人は、減額申請が認められると自動的に月払いに変更されます。