みのむしの中身ってどうなっているの?
ミノムシは日本に約50種類いるミノガの幼虫です。
ミノムシの入っている巣を「ミノ」、中にいる虫を「ミノムシ」と言います。
生まれたばかりの幼虫は、ミノの外に出て口から糸を長く延ばし垂れ下がり、風に揺られて、新しい枝や葉に移っていきます。
小枝や葉の表皮をかじり取り、糸でつづり合わせて袋状の小さなミノを作ります。
子供の頃、実験した人も多いと思いますが、ミノムシは葉や枝でなくても、ミノを作るので、毛糸や色紙が入った箱の中にミノを取った幼虫を入れると、色のついた毛糸や紙のミノを作ります。
ミノムシは成長すると、オスはミノの中でさなぎになり、春になるとミノの下を破り外へ体を出し、さなぎの状態で羽化します。
オスは羽もあるごく普通のガになります。
メスは羽化しないそうで、メスのさなぎは頭部だけ皮をぬぎ、その他の部分は一生さなぎの殻に閉じこもったままで、オスを待ち続けるそうです。
メスはただ産卵するためにだけ生まれ、一生ミノムシとして生きていきます。
みのむしの中身は、オスの幼虫か羽がないメスの成虫(幼虫のような見た目)が入っています 。
最近では、幼虫を観察するためにミノを切り開いた人のよると、ミノの中から寄生バエの羽化した後の殻が、ぞろぞろと出てきたという話もあります。
みの作りに励むミノムシ
最近見ないなぁ、、みのむし採集の季節は?どこで採集できるの?
最近、ミノムシが全国で急速に姿を消しています。
地域によっては、絶滅危惧種に指定されているそうです。
原因は外来種のヤドリバエに寄生されてしまい、数が激減しているそうです。
他のチャミノガやクロツヤミノガなどの種類は見ることができるそうです。
ミノムシは公園や樹木の多い場所で、茶色のミノ状態で木の枝や葉にくっついていることが多いようですが、都会ではほとんどいないそうです。
日中、ミノの中に閉じこもっているのは、全身を小枝のように見せかけることによって、鳥に捕食されないための智恵だそうです。
ミノムシは、触っても大丈夫ですが、葉っぱを身にまとっているので、触感は葉っぱの質感しかしません。
ミノムシ Bagworm moth