11月といえばランキング!11月の行事といえば?
11月といえば、これ!と言われるような行事の由来や、今の様子をまとめてみました。
第3位 ボジョレー・ヌーボー解禁日(11月の第3木曜日)
<由来>
ボジョレーは、ブルゴーニュワインの一種で、ボジョレー地方の「ガメイ」というぶどうから作られた赤ワインです。
「ボジョレー・ヌーボー」は、新酒のボジョレーという意味ですが、ただの新酒ではなく、試飲用の特別なワインだったそうです。
このワインが、とても美味しくて大人気になりました。そして、このワインの解禁が日本でも注目されるようになりました。
<今のボジョレー・ヌーボー解禁日>
ボジョレー・ヌーボー解禁日は、1985年より11月の第3木曜日午前0時になりました。これは世界中どこでも共通です。
2023年11月16日(第3木曜日)
しかし、日本はアメリカやヨーロッパよりも、時差の関係で世界で一番早く解禁の時間を迎えます。
第2位 酉の市(11月の酉の日 2023年11月11日(土)、11月23日(木))
<由来>
酉の市は、鳥や鷲にちなんで建てられた、日本各地の鷲神社の年中行事で、江戸時代から続く行事です。
起源は足立区にある大鷲(おおとり)神社にあります。
近隣の農民たちが、秋の収穫を祝い鷲大明神に鶏を供えたのが始まりだといわれています。
<今の酉の市>
毎年11月の酉の日に行われる「酉の市」ですが、縁起もののとても大きな熊手が印象的ですね?
「酉の市」は毎月2~3回あり、始めに来る酉の日を「一の酉」、次を「二の酉」、そして最後が「三の酉」と呼ばれています。
「酉の市」は各地で行われていますが、有名なのは酉の市発祥の地の足立区の「大鷲神社」、関東三大酉の市の「鷲(おおとり)神社(台東区)」「花園神社 (新宿区)」「大國魂(おおくにたま)神社 (府中市)」などです。
第1位 七五三(11月15日)
<由来>
「七五三」は子供の成長を祝う年中行事です。
11月15日に決まったのは、江戸時代に五代将軍綱吉の子供のお祝いをした日に由来するという説があります。
昔は飢餓や流行り病などで、子供の生存率が今より低く、3歳、5歳、7歳のそれぞれの年齢にあったお祝いをするようになったのは江戸時代からです。
また、「七五三」になくてはならない「千歳飴」は、江戸時代から飴屋が「千年飴」「寿命糖」と名付けて売っていたそうです。
<今の七五三>
現在も七五三では、写真を撮ったり、お赤飯や千歳飴を食べたりして過ごしますが、必ず11月15日に行うものだというこだわりは、あまりないようです。
11月といえばランキング!11月のお祭り・イベントといえば?
11月に行われる全国各地の祭りの中から、代表的なお祭りを独断で3つ選びご紹介します。
第3位 唐津くんち(毎年11月2、3、4日)★佐賀県唐津市
<由来>
「唐津くんち」は、佐賀県唐津市にある唐津神社の秋季例大祭です。
「くんち」は、九州北部で秋祭りのことを意味します。
秋の実りに感謝して奉納するお祭りです。
<歴史>
「唐津くんち」の始まりは16世紀の終わり頃で、約400年の歴史があると言われています。
刀町の木彫師が祇園祭りに感動して、祗園祭の山車を参考に仲間と赤獅子の山車を作って、唐津神社の奉納したのが最初と言われています。
その後、趣向を凝らした山車が次々と奉納され、現在の曳山(ひきやま)のスタイルになりました。
<イベント内容>
「唐津くんち」は、市内外から約50万人の人出で賑わうお祭りです。最大の見どころは、華麗な14台の曳山が街を練り歩く場面です。
豪華な山車は、今のお金に換算すると、何と1台が約1億5千万円になると言われています。
スケールの大きなお祭りですね?
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第2位 高千穂夜神楽(毎年11月中旬から2月上旬)★宮崎県西臼杵郡高千穂町
<由来>
「高千穂夜神楽」は、日本神話の天岩戸神話の中で、天照大御神が天岩戸に籠もった際、その前で天鈿女命が舞を舞ったことが起源と言われています。
国の重要無形民俗文化財に指定されています。
<歴史>
「高千穂夜神楽」は、平安末期から鎌倉時代かけて誕生し、約800年の歴史があります。
江戸末期頃までは、高千穂神社の神職が「ほしゃ(舞手)」として伝承し、神社で奉納してきたと言われています。
<イベント内容>
毎年11月中旬から翌年2月上旬にかけて、町内20の集落で「高千穂の夜神楽」が奉納されます。
毎年10月中に各集落の日程が発表されます。
「高千穂の夜神楽」は日時が決まっているので、「高千穂夜神楽」を多くの人に楽しんでもらいたいと始まったのが「高千穂神楽」です。
毎晩20時から1時間だけ夜神楽33番の中から代表的な4番を披露しています。
神楽の初心者でも気軽に楽しめます。
高千穂の夜神楽
第1位 鷲神社 酉の市(2023年11月11日(土)・11月23日(木))★東京都台東区
<由来>
「酉の市」は勝利の神様、日本武尊(やまとたけるのみこと)が、東夷征討の勝利祈願に鷲宮(わしのみや)神社の松の木に熊手をかけて、お礼の祭りを行ったことに由来すると言われています。
その日が酉の日(年と同様に、十二支の酉にあたる日)だったことから、酉の日が神社の祭礼日となり、「酉の市」につながりました。
<歴史>
「酉の市」の始まりは江戸時代、花又村(現在の東京都足立区花畑)の大鷲神社収穫祭だと言われています。
その後、江戸時代後期には浅草の鷲(おおとり)神社が栄え、酉の市が大変盛況だったようです。
<イベント内容>
「酉の市」と言えば、熊手ですが、熊手の形が「福をかき集める」とされています。
最初に小さい熊手を買い、商売が繁盛していくにつれ、熊手も大きくしていくのが、縁起が良いとされています。
商売繁盛、熊手に託す 東京・鷲神社で酉の市