石川県の10月といえば「ほうらい祭り」!
石川県の白山市にある金劔宮(きんけんぐう)を中心とした神事である「ほうらい祭り」は、正式名を金劔宮秋季例大祭(秋季例大祭神輿御渡)と呼び、白山市の無形民俗文化財に指定されています。
毎年10月の初旬に開催されています。
開催日:2023年10月7日(土)~8日(日)
開催場所:白山市鶴来地区内
神賑わい 行列順
<10月7日(土)金剣宮出発>
1.知守町 獅子方(魁獅子)
2.本町2、3、4 造り物(鬼神のお松)
3.朝日町 造り物(桃太郎)
4.清沢町 造り物(日本武尊)
5.新町 造り物(呂布奉先)
6.南風会(今町、上東町、本町1)造り物(孫堅文台)
7.日詰町・下東町 造り物(徳川四天王 本多忠勝)
8.四町(水戸町、大国西、大国町、古町)獅子方(菊獅子)
<10月8日(日)お旅所出発>
1.四町(水戸町、大国西、大国町、古町)獅子方(菊獅子)
2.朝日町 造り物(桃太郎)
3.清沢町 造り物(日本武尊)
4.本町2、3、4 造り物(鬼神のお松)
5.南風会(今町、上東町、本町1)造り物(孫堅文台)
6.日詰町・下東町 造り物(徳川四天王 本多忠勝)
7.新町 造り物(呂布奉先)
8.知守町 獅子方(魁獅子)
祭りの起源となる歴史エピソード
ほうらい祭りの始まりは800年前に遡ると言われており、平家物語にも記述が残されているそうです。
800年前の1177年に起こった白山事件が由来とされており、加賀の国司であった藤原師高の子・藤原師経が白山の末寺を焼いたことで、僧侶が激怒して各地で目代と寺社の間で紛争が勃発しました。
目代の師経を流刑にすることで事態を鎮圧化しようとしましたが、僧侶たちはそれでは納得せず、御輿を持ち出して内裏に向かいました。
警備の重盛の兵と僧侶たちは衝突し、矢が神輿に当たり、死者も出てしまったことで僧侶たちは激昂して神輿を放置して帰って行きました。
困った朝廷は藤原師高を配流、矢を放った兵を拘禁して、騒ぎを鎮めました。
この事件の際に、抗議に赴き、奇跡的に唯一戻って来たのが金劔神社の神輿だったことから、神輿の帰還と五穀豊穣を願うお祭りとなったそうです。
1970年に観光振興のために神輿を担ぐ際の掛け声である“ヨーホーライ”から来ている「ほうらい祭り」と呼ばれるようになったそうで、神輿や獅子方、大きな人形の作り物が乗った神輿からなる神輿渡御の行列が見所です。
アクセス情報など
電車の場合:北陸鉄道石川線「鶴来駅」より徒歩10分
車の場合:北陸自動車白山ICから国道157号線を南に約30分
お祭りの会場となる旧鶴来市街地周辺には、電車での来場がおすすめです。
白山市観光連盟 公式HP:
【動画祭2010】ほうらいまつりの日に
ほうらい祭りといえば替え歌と危ない歌詞!
ほうらい祭りにはつくりもんや獅子方など見どころがたくさんあるのですが、個性的としてテレビ以外のメディアで度々、話題にされるのが替え歌なんだそうです。
お囃子は2種類ある!
ほうらい祭りのお囃子には2種類があり、一つは正調歌で、五穀豊穣や家の繁栄、神社や地域をたたえる内容の歌詞なんですが、この歌の替え歌が存在するんです。
テレビでお祭りを紹介する際に、神輿や造り物を担ぐ担ぎ手が歌う歌の部分が無音声になったり、差し替えが行われるほど、替え歌の危険度は高いそうです。
危ない歌詞の内容は?
何がそんなに危ないかというと、卑猥な言葉が多く、性行為や世の風俗を皮肉った内容がほとんどなんだそうです。
テレビが無音声にするくらいの放送禁止用語が並ぶので、相当だと思ってください。
この替え歌が生まれた経緯は分かりませんが、25種類も存在しているそうで、正調歌と共に代々受け継がれてきたのかもしれません。
ほうらい祭り(造り物)