ところで松茸ってどうやって成長する?なぜ高いの?
松茸は高級食材の一つですが、なぜあんなに高いのでしょうか。
その理由の一つに、マツタケは人工栽培ができないことがあります。
松茸はキノコの中でも、生きた木の根に寄生して共生する「菌根菌」と分類されるものです。
これら菌根菌はなかなか人口栽培が難しく、マツタケは、自然に生えているものを採取した「天然もの」しかありません。
また、マツタケは採取するのも簡単ではありません。
松茸は直径数メートルの環状のコロニーを作って発生します。
この領域のことを「シロ」と呼びます。
この「シロ」の場所を分かっていない人には、マツタケをみつけることは大変困難です。
通常のキノコのように顔が地表に出てカサが開ききってしまった松茸は、香りも味も落ちます。
そのため、地表からわずか1~2センチ程度の松茸を見つける必要があります。
落ち葉がひしめく山林でこの状態の松茸を見つけるのは、たとえシロの場所を知っていても大変困難です。
このような理由から、日本では松茸は高級食材として扱われています。
近年、マツタケの収穫できる場所もどんどん減ってきています。
その理由は、山の荒廃が理由として考えられています。
現代では昔のように、エネルギー源として山を使用しなくなりました。
そのため、山の環境が悪化し、松茸が寄生する松が枯れ、マツタケも出なくなってきたといいます。
松茸の生育するシロが形成されるには長い年月がかかります。
荒れた山を手入れするのは、重労働なので、行っている人がほとんどいないのが現状です。
そして、採取された松茸は高値で取引されます。
まとめ
近年の収穫高減少により、閉園する松茸山もあります。
いずれの松茸狩りも要予約ですので、事前に確認、予約してから出かけましょう♪