片見月は縁起が悪いという由来はいつから?中秋の名月と片見月の違いは?

10月のお祭り
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片見月は縁起が悪いって?一体なんのこと?

まず最初に、秋にある行事として「十五夜」は有名なので広く知られていると思います。

でも実はその後に「十三夜」というお月見があり、片見月はこのふたつのお月見が深く関わっています。

どちらのお月見も「秋の収穫のお祝い」が目的なんですが、「片見月」とは十五夜と十三夜、どちらか片方しかお祝いをしないということを言うんですね。

「片方しかお月見をしないのは縁起が悪い」ということを「片見月」と言うようになったんです。

どうして縁起が悪いと言われるようになったのかについては諸説ありますが、最も有力なお話として、江戸の遊里が発祥と言われています。

江戸の遊里、吉原で「十五夜に遊んだのなら、十三夜にも遊びに来なければ縁起が悪い」と言い出したという説が有力なんですね。

ぶっちゃけてしまえば「客寄せ」であり、十五夜に来てもらったお客さんを再び呼び込むための話だったと言うわけです。

片方しか遊びに行かないと「片見月」になり縁起が悪い、そう伝えることによって再び十三夜に遊びに来てもらってたわけですね。

ちなみに吉原ではどちらのお月見も「紋日」という特別な日に設定され、お客さんたちもいつもより気前よく散財したそうです。

こう聞くと「縁起が悪い」というのは本当かどうかも疑ってしまうところです(笑)、話のひとつとしては面白いですよね。

いずれにしてもお月見は「季節を感じられる行事・収穫をお祝いする行事」ですのでどちらもお祝いして悪いことはもちろんなく、かといって神罰の類がある縁起話ではないので気楽に楽しむことが一番だと思います!

後の十三夜月

中秋の名月と片見月の関係は?

お月見の季節になるとよく聞く「中秋の名月」ですが、これは「十五夜」と同じ意味を持っています。

「中秋」これは旧暦の8月15日、つまり芋名月・十五夜の日のことを指しています。

過去の暦では7月から9月までが秋とされ、その真ん中の日である8月15日が「中秋」となったんですね。

ですから中秋の名月とは言葉そのまま、「秋の真ん中の日にある満月」のことなんです。

ですので「中秋の名月と片見月の関係ってどんなの?」と言われた場合の答えは、「十五夜のみお祝いをすること」もしくは「十五夜はお祝いしなかったこと」になりますね。

片見月は「十五夜もしくは十三夜どちらかしかお祝いしなかった」ということを指しますので、そう覚えておくと分かりやすいと思います!

ちなみに2023年の中秋の名月、つまり十五夜はいつかというと、2023年9月29日(金)となっています!

ちなみに2023年の十三夜は2023年10月27日(金)ですので、今年はどちらも覚えてお祝いしてはいかがでしょうか!

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