高温多湿の日本の夏にでてくる「やけど虫」とは?
まず、やけど虫は通称で、実は2種類存在しており、正式にはアオバアリガタハネカクシやアオカミキリモドキというんだそうです。
卵、幼虫、蛹、成虫どの段階でも有毒物質を体内に保有しており、払い落としたり、叩き落したりすると、体液が糸のように体に付着して、数時間後には水泡(線状皮膚炎)を引き起こします。
やけど虫の生息地は、ほとんど日本全国の田んぼや畑、川辺などの水気がある場所や草むらです。
夜間には、街頭や室内灯の光に集まる習性があるので、屋内に侵入してしまう可能性もあります。
田んぼや畑、川辺が近所になくても、池や庭に溜めた水に生息する場合もあるので、田舎じゃないから安心と思わずに身の回りに注意しておきましょう。
アオバアリガタハネカクシは体長が7㎜前後ととても小さく、黒とオレンジのボディーに短い羽根が特徴です。
アオカミキリモドキは、オレンジ色の四肢と頭に光沢のある甲羅のような胴体をしており、10~16㎜程度の体長です。
どちらの虫も3月~11月にかけて活動し、6~8月の気温が上がり、蒸し暑い時期になると最も活発になります。
なので、6~8月の夏が特に危険です!
子供に危険な虫が我が家の庭にも現れた! やけど虫アオバアリガタハネカクシThe insect which burns the skin
触ったら大変!やけど虫の症状は?
やけど虫に触れたり、やけど虫を潰したりすると、有毒な体液が体に付着して、数時間で痒みがあらわれ、赤くはれて、水ぶくれとなり火傷した時のような痛みを感じるようになります。
一番危険なのは、数時間は何もないので、触れたことに気づかずに付着した箇所で他の体の部位を触ってしまい、被害が拡散してしまうことや、目をこすったりして炎症を起こしてしまうことです。
最悪、失明に至ることもあるので、特に目をこするのは危険です。
また、症状がひどい場合は治っても、跡が残ってしまう場合もあります。
火傷した時に痛みを感じるほどのものなら、シミのように跡になるのと同じですね。
触ったと思ったら、むやみに体の他の部位を触らないようにしましょう。
【危険!!】やけど虫に要注意!全国で被害報告続出!