小学生の親を待ち受ける「小1の壁」とは?
よく「小1の壁」などと言われるこの時期ですが、大きな問題として預かってもらえる時間が変わることです。
保育園は大体の場所で延長保育を実施して19時頃まで預かってもらえるところが多く、また民間のもっと長くまで預かってもらえるところで預かってもらっていた方もいらっしゃると思います。
しかし小学校の学童は、基本的に18時終了、長くとも大体は20時までで、それ以降の延長がないんですね。
また学童にも寄るかもしれませんが基本的に低学年の子どもは自分だけで帰らせることはなく、「お迎え」をルールとしています。
つまり今まで「18時まで仕事をしてそれから迎えに行っていた」という方は、同じサイクルで仕事が出来ない可能性が高いんです。
また子どもにとっても小学校に上がるというのは大きな変わり目で、その後また学童で過ごしてから帰宅し、次の日の準備をするというのはとてもしんどいことです。
小学校だけでも慣れるのに時間がかかる、1ヶ月はかかると言われているほどの変化なのに、更に学童という場にも慣れなければならないんですね。
こういったことから、親も子どもも学童に預けてその生活が馴染むまでは「夏休みくらいまでかかる」と言われています。
こういった生活に無理が出て仕事を辞めてしまう方も多く、「小1の壁」と言われるようになったのですね。
またもちろん学童がいっぱいで入れなかった場合は、一人で留守番が出来るかどうかという問題、1年生の子に家の鍵を預けて大丈夫かという問題なども出てきます。
近くにおじいちゃん・おばあちゃんが住んでいる場合は頼れるかもしれませんが、それでもおじいちゃん達もお仕事の場合は無理ですよね。
子どもは性格にもよりますがやっぱりこの年齢で「一人でお留守番」のハードルは高く、無理だと思っておいたほうが良いと思います。
こうしてみると、保育園に預けていた頃と同じ仕事や生活はかなり難しいことも見えてきますね。
「小1の壁」は想像以上にハードルが高く深刻なもので、出来るだけ早くから対策を考えておいたほうが良いのです。
働く親が求める 学童保育の付加価値とは?
とうとうやってきたはじめての夏休み。小1の子供をどうする?
いよいよ夏休みがやってきて、小1の子どもはどうしているのでしょうか?
夏休みの過ごし方や生活について、ランキング形式で見ていきましょう!
3:夏期講習など習い事をさせる
「家に一人でいさせておくのは心配だから、この期間を使って夏期講習など集中的に習い事をさせる」というパターンです。
しかし私も小学生の子どもがいるのですが、これはよほど子どもが夏期講習に対してやる気を出している、また近場に習う場所があるなどの環境でない限り、あまりおすすめはしません。
「夏休み、友達は毎日遊んでいるのに自分だけ親も仕事で嫌な勉強をさせられている」なんて思われてしまったら、せっかくの夏休みも台無しになってしまいます。
またママ達と同時に家を出られるような夏期講習であれば良いのですが、この場合は結局家にいない数時間を講習に当てているだけで「自宅でお留守番」と変わりません。
移動時の心配もありますので、できればその時間だけでも送り迎え(おじいちゃん・おばあちゃんでも可)してもらうなど、様々な条件をクリアできるのであれば考えてみても良いと思います。
2:学童や祖父母宅などに預ける
次は学童や祖父母宅など、預けられるところに預けて過ごしているパターンですね。
学童の場合は夏休み中はお弁当がいりますので、ママはその分負担も増えていると思います。
しかしやっぱり信頼出来るところ、子ども同士で遊べるところに預けているという安心感は大きく、私としても一番おすすめしたい方法です。
祖父母宅に預ける場合は甘えっきり、頼りっきりになるのではなく、夏休み中のどれくらいの期間預かってほしいのか、お迎えは何時になるのか、また食事やお礼についても事前に相談しておくと、お互い気持ちよく過ごすことが出来ると思います。
3:留守番
「えっ……」と思われたかもしれませんが、実際のところは一番多いのは「子どもだけで留守番」なんですね。
学童は人数オーバーで入れなかった、ママもパートで夕方までのお仕事に切り替えたけれど夏休みはやっぱり子どもだけの日もある……などの理由で、小1の頃からある程度留守番をさせている家庭はとても多いです。
私もかつて(お姉ちゃんはいましたが)、1年生の子を家に残して仕事に行ったこともあります。
また学童などの都合だけではなく、将来的に子どもが「友達と自由に遊べない」などの理由で学童を嫌がることもあるんですね。
我が家はそのパターンでお姉ちゃんが学童を1年で辞めてしまい、下の子だけ預けるのも……と迷った結果、子どもだけで家にいることになってしまいました。