名古屋の初夏といえば「筒井町天王祭!」どんなお祭り
愛知県名古屋市東区筒井町地区で行われる筒井町天王祭は、毎年6月の第1土曜日・日曜日に開催され2023年は以下の日程になっています。
開催日:2023年6月3日(土)・6月4日(日)
筒井町天王祭と同じ期間に東区出来町地区でも出来町天王祭が開催されており、どちらも独立したお祭りなのですが、接点が多いので合わせて楽しむのも良いでしょう。
まず、天王祭とは牛頭天王を祭ることで、疫病の流行やの作物の被害などの厄除けを祈願するもので、害が生じやすい初夏に行われるのが一般的です。
建中寺と情妙寺の須佐之男社の祭礼である筒井町天王祭では、神皇車と湯取車という2両の二層式の山車が登場し、町内を曳き回されます。
この2両の山車にはからくり人形が設置されており、2006年からは徳川美術館前広場にて「徳川園山車揃え」が行われ、出来町天王祭で曳き回される3両の山車も合流して、計5両の山車が勢揃いします。
2両の山車は、それぞれが町内を曳き回しますが、それぞれのからくりの舞を披露する「出会い」も行われ、からくり人形たちにより、仕掛けありの舞を楽しむことができます。
また、日没後には山車の提燈に明かりが灯され、また違った雰囲気を楽しむこともできます。
関連サイト:
2016 筒井町天王祭 初日 湯取車 曳き出し 物部神社曳行
筒井町天王祭といえば「神皇車と湯取車」
神皇車と湯取車は2両とも、江戸時代に造られた物であり、名古屋市の有形民俗文化財に登録されています。
神皇車について解説!
「神皇車(じんこうしゃ)」は、江戸時代後期の1824年に那古野神社天王祭の見舞車として作られたものを、1887年(明治20年)に筒井町が購入したものだそうです。
屋根が赤、水引幕が白、大幕が青になっており、神功皇后人形、武内禰人形、面かぶり巫女人形、采振り人形の4体のからくり人形が設置されています。
神功皇后が海戦中に龍神が金色の玉を海上に投げたことで波が静まったという故事を演じており、巫女人形の顔が鬼面を被って龍神に早変わりするシーンが見所です。
湯取車について解説!
「湯取車(ゆとりぐるま)」は、江戸時代後期の1658年に名古屋東照宮の東照祭の山車として作られものを1831年に筒井町に譲られたもので、名古屋に現在する最古のものとされています。
金箔塗りの屋根と豪華な彫刻が美しく、昼間と夜で水引幕が異なるのも特徴です。
こちらも安倍晴明人形、巫女人形、太鼓人形、笛人形の4体であり、巫女の湯取り神事が演じられます。
巫女が釜をかきまわすと、白い紙吹雪が釜から吹きあがるシーンが見所ですよ。
出会いやからくり披露等、スケジュール情報
初日は10時ごろから始まり、13:30ごろと21:00ごろに出会いが行われます。
16:00ごろに桜通車道にてからくり披露が行われますよ。山車が蔵入りするのは22:00ごろになります。
2日目は8:30ごろに曳き出されて、10:15ごろと21:00ごろに出会いがあり、11:00に徳川園山車揃えがあります。
2日目も22:00ごろに蔵入りとなります。
2015 筒井町天王祭 初日 1/3 湯取車・神皇車