北広島町の初夏といえば「壬生の花田植」どんな行事?
壬生の花田植は「みぶのはなだうえ」もしくは「みぶのはなたうえ」と呼ばれ、毎年6月の第1日曜日に行われる、豊作を祈願する伝統行事です。
西日本ではそもそも古くは鎌倉時代から、田植えのときに音頭取りが打ち合わせる「ささら」の拍子に合わせて大太鼓や小太鼓などで囃し、早乙女が田植え歌を歌いながら田植えを行うという風習がありました。
これは豊作祈願のためでもあり、重労働である田植えを楽しく陽気に乗り越えるための、昔の方の知恵でもあったんですね。
壬生の花田植はこれがどんどん賑やかになり、牛は造花で飾った花鞍、早乙女たちも赤い腰巻きなどで着飾る華やかなイベントに進化してきたもので、「花田植」の由来もここにあります。
花田植として残っているものとしても最大規模で、もちろん地元の方にとっても大切にすべき、守っていくべきものです。
そんな壬生の花田植の雰囲気を、まずは動画で確認してみましょう!
壬生の花田植2016
こんなに華やか、かつ魅力的な田植えがあるというだけでも驚く方はいらっしゃるのではないでしょうか。
たった1日のイベントでありながら数万人の来場者もあり、北広島の方にとっても、遠方の方にとっても楽しみな行事であることが分かります。
ちなみに今年の壬生の花田植の概要については以下にまとめてありますので、ぜひ今のうちにチェックしておきましょう!
開催日:2023年6月4日(日)(※毎年6月の第1日曜日に開催)
場所:広島県山県郡北広島町壬生
スケジュール
◆壬生商店街◆ 各団体道行(行進・演技披露)10:50~(天候・諸事情により変更有)
10:50~「壬生子ども田楽」 壬生小学校出発
12:00~「本地の花笠踊り」(広島県無形民俗文化財) 壬生小学校出発
12:30~「飾り牛」 壬生神社出発
13:00~「壬生田楽団」壬生神社出発
13:00~「川東田楽団」壬生小学校出発
◆花田植会場◆
芸能発表12:00~
12:00~「壬生小金管バンド」
12:10~「壬生小子ども田楽」
12:40~「本地の花笠踊り」
花田植公開14:00~ 飾り牛と田楽団の一大田園絵巻 ※開始時刻は予定です
参照サイト:
アクセス情報
公共交通機関:JR広島駅→広島電鉄「紙屋町東電停」→広島バスセンター9番乗り場から「三次・庄原・松江方面の高速バスに乗り、「千代田インターチェンジ」下車
県道5号線・壬生バイパスの交通集中が予想されますのでご注意ください。
当日は交通規制もかかりますので、事前に観光サイトで交通規制場所を確認しておくことをおすすめします!
駐車場:北広島町役場・壬生小学校
シャトルバス:運行時間 9時頃~16時頃まで
★北広島町役場(駐車場)→★道の駅舞ロードIC千代田(駐車場)→★桑本建材(花田植会場バス停)
壬生商店街から花田植会場は無料で観覧できますが、神楽会場については以下のようになっております。
◆神楽会場◆
千代田開発センター(広島県北広島町有田1234-1)
開演9:00(8:30開場)神楽終了予定時刻11:00
料金/大人1,500円 小中高生 無料【当日券のみ・全席自由席】
演目
・山 姥 琴庄神楽団
・伊服岐山 東山神楽団
・瀧夜叉姫 中川戸神楽団
【世界無形文化遺産】壬生の花田植
「壬生の花田植」はユネスコ無形文化遺産!
壬生の花田植はユネスコの無形文化遺産に登録されているというのは最初にお話しましたが、その理由は歴史の深さが一番となっています。
花田植え自体は残っている場所もありますが壬生の花田植は規模も大きく、ユネスコ無形文化遺産の前に国からも1976年、重要無形民俗文化財に指定されています。
ユネスコの無形文化遺産に登録されたのは平成23年の11月なのでまだ日も浅いですが、「世界的に見て文化的に保護するべき代表リスト」というのは本当にすごいことで、国内でも21件のみとなっています。
登録されているからというだけではもちろんありませんが、今までも、そしてこれからも大切にしていきたい伝統行事なんですね。