有田焼400年の歴史を堪能!「有田陶器市 春 」どんなお祭り?
有田陶器市は最初にお話した通り、毎年ゴールデンウィーク頃に合わせて開催されます。
例年4月29日から5月5日と、完全にゴールデンウィークに合わせられています。
開催場所は佐賀県西松浦郡有田町全域で、町内一円に渡ってお店が並びます。
日頃は静かな焼きものの里といった光景がガラリと様変わりし、九州地方だけではなく全国から期間中に120万以上もの方が訪れる大規模なイベントです。
日頃静かな街にそれだけの観光客が訪れるので、もちろんかなり混雑した状態となります。
第120回有田陶器市
開催日:2024年4月29日(月・祝)~5月5日(日)
有田陶器市 公式HP:
どんな雰囲気なのかも含めて動画が分かりやすいので、詳しくはそちらを参考にしていただければと思います。
有田焼創業400年!第113回 有田陶器市 紹介動画
幅広く豊富に揃った有田焼が見られる・購入できるのはもちろん、日頃は一般客を受け付けていない窯元さんも有田陶器市中はその扉を開いていることがあります(窯元さんによります)。
お気に入りの窯元さんとお話したり直接交渉することも可能かもしれない貴重な機会となり、有田陶器市の人気の理由のひとつとなっているのです。
有田陶器市は秋(11月頃)にも開催され、人出は春よりも少なくゆっくりとした雰囲気になります。
秋の有田陶器市は紅葉も見頃で、樹齢1,000年の大公孫樹(おおいちょう)や紅葉のトンネルを楽しむことが出来ます。
春に訪れて楽しめた方は、ぜひこちらの秋の有田陶器市もチェックしてみてくださいね!
2020年第117回 有田陶器市へお越しください!
第118回有田陶器市「ありがとう、有田陶器市」
WEBでも開催されます。
第5回WEB有田陶器市
期間:2024年4月27日(土)~5月6日(月・祝)
イベント情報 ※2023年情報
有田陶器市協賛行事 | 開催期間 | 会場 |
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有田国際陶磁展(美術工芸品) | 4月29日~5月7日 | 九州陶磁文化館 |
有田国際陶磁展(産業陶磁器) | 4月29日~5月7日 | 佐賀県陶磁器工業協同組合 |
伊万里・有田焼伝統工芸士展 | 4月29日~5月5日 | 佐賀県陶磁器工業協同組合 |
陶祖祭(神事10時~11時) | 5月4日 | 陶山神社 |
今年の目玉イベント | 開催期間 | 内容 |
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テーブルコーディネート展 | 陶器市期間中 | 町内約60店舗が陶器市に新しい魅力を付加するべく、食器の使い方や食卓の演出の仕方などを来市者に向け提案する「提案型」の企画を開催致します。 |
CAFE DE ARITA | 4月29日~5月5日 | 有田の歴史あるトンバイ塀の通りでおしゃれな空間を満喫できるカフェ登場!カフェでホッとひと息つきませんか? カップは、有田工業高校の生徒が考案した紙コップに有田焼の文様をあしらったものを使用します。 |
大型休憩所 | 4月29日~5月5日 | 町内の飲食店が出店する大型休憩所です。 |
有田陶器市2023 Instagramフォトコンテスト | 応募期間:4月29日~5月12日 | Instagramにて、ご自身が撮影された画像に ハッシュタグ『#有田陶器市119pc』とそれにまつわるコメントと一緒に投稿して下さい。 |
バグパイプパレード | 5月3日(予定) | ジョージ・ワトソンズ・カレッジによるバグパイプパレード! |
オープニングパレード | 4月29日 9:30~ | 泉山ロータリーから有田駅まで佐賀県警察音楽隊・ボーイスカウト有田第一団・SAPジュニア隊がパレードをします |
有田陶器市に行く前に!「有田焼」ってどんな焼き物?
有田陶器市に行くなら、もちろん有田焼について詳しく知っておきたいところですね!
有田焼とはもちろん有田町とその周辺で作られる陶器のことをいい、江戸時代の頃までは「伊万里焼」または「備前焼」と呼ばれていました。
日本で初めて陶器が焼かれた場所でもあり、その後400年間、現在に続くまで陶器を作り続けているのです。
泉山陶石、天草陶石などを原料とし、製造時期や様式によって「初期伊万里」「古九谷様式」など細かく分類されています。
「有田焼」として広まり使われるようになったのは明治時代からで、「硬くて耐久性に優れているのに軽い」という理由からたくさんの方に愛用されてきました。
なめらかな肌触りの良さと透き通った白い陶器も美しいと評判です。
現在の有田焼は大きく3つに分類でき、それぞれ「古伊万里」「柿右衛門」「鍋島」となっています。
「古伊万里」は名前の通り「伊万里焼」と呼ばれた江戸時代の伊万里焼、「柿右衛門」は色絵が特徴的な表現、「鍋島」は鍋島藩で献上品として特別に作られたものを指します。
「柿右衛門」とは酒井田柿右衛門という江戸時代に有田で活躍した人物のことで、白い地肌に赤色系の色で絵を描く手法の元となり、「柿右衛門」と名前を残しています。
柿右衛門の作品はヨーロッパでも人気となり、現在もその技術は継承されています。
有田焼とまとめてはいますが値段は様々であり、陶器市に行くと驚くことに「無料」と書かれた陶器も置かれています。
100円程度の安い食器からお手軽にたくさんありますが、やはりろくろ成形して絵を付けたものは少し高く、流れ作業の簡単なものでも1000円程になります。
手作りと書かれたものでも判別は難しく、お財布と自分の感性に合ったものを選ぶのが一番ですね。