花祭りのなぜ?その2:花祭りと白い象の関係は?
花祭りの疑問といえば「白い象」もありますが、これはお釈迦様の誕生前、母親であるマーヤー夫人が見た夢が元となっています。
夢の中でマーヤー夫人は自分の身体の中に6本の牙を持つ白い象が入ってくるのを見、お釈迦様を宿したのです。
象は元よりインドでは「聖獣」とされている神聖な動物で、その聖獣が身体に入るというのはそのまま「世継ぎが誕生する兆し」として判断されていました。
夢にも出てきた「白い象」ですが、現在は定められた基準をクリアしたものを「白象」として分類されています。
完全に白である必要はありませんが、象徴的なものとして描かれる場合はやはり純白の象で描かれることが多いです。
本物の白象ではありませんが、花祭りの際は大きな像を用意していることも多く、お近くでぜひ大きな白い象を探してみてはいかがでしょうか。
一度は行ってみたい!おすすめ「花祭り」3選!
花祭りは日本各地で行われていますが、その中でも特におすすめしたい花祭りを3箇所を紹介したいと思います。
お近くで開催されている場所があれば、ぜひ一度行ってみてくださいね!
花祭りおすすめ1:東大寺(奈良)
お釈迦さまの誕生を祝う仏生会の法要を、4月8日(月)8時より大仏殿にて厳修いたします。
8時過ぎから17時ごろまでは、大仏殿に設けた花御堂に銅製の誕生仏像と潅仏盤を安置し、甘茶かけをしていただけます。
甘茶の振る舞い(先着800名)もございますので、ぜひご参拝ください。仏生会に関する詳細はこちらをご覧ください。
開催日:2024年4月8日(月)
法要:8時~9時過ぎ
甘茶かけ:8時過ぎ~15時頃
大仏殿入堂料:大人(中学生以上)800円、小学生400円 ※令和6年(2024)4月1日より入堂・拝観料を改定
東大寺では「仏生会」といい、全国的にも花祭りの有名な場所になります。
甘茶もふるまわれていますので、それをいただくことも可能です。
雰囲気などはぜひ動画でご確認いただければと思います!
東大寺 公式HP:
場所:奈良県雑司町406-1
公共交通機関:JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス「東大寺大仏殿・春日大社前」下車徒歩5分、または近鉄奈良駅から徒歩約20分。
駐車場:奈良県営大仏殿前駐車場(有料)
奈良 東大寺仏生会2014 Buddha’s birthday celebration of Todai-ji Temple
花祭りおすすめ2:龍谷大学(京都・滋賀)
「堅苦しい花祭りはちょっと苦手かもしれない」と思われる方は、龍谷大学の花祭りに行ってみるのはいかがでしょうか?
象の風船が浮いていたり仮装行列のようなパレードがあったり、また軽音サークルによる演奏会があったりと、堅苦しい雰囲気を想像していくとびっくりするような楽しめる場所となっています。
もちろんしっかり花祭りとしての法要や甘茶かけなどは行われていますし、甘茶も振る舞われています!
お釈迦様のお誕生をお祝いする「花まつり」が、学友会宗教局の主催で開催されます。
お誕生時に慈悲の雨が降ったとの言い伝えからお釈迦様の像に甘茶をかける灌仏や、吹奏楽部の協力によるパレード、念珠づくり体験などが予定されています。是非みなさんご参加ください。
龍谷大学 公式HP:
住所:京都市伏見区深草塚本町67
花祭りおすすめ3:浅草寺(東京)
浅草寺は元より観光名所として有名ですが、こちらでも花祭りが行われています。
開催日:2024年4月8日(月)終日
仏生会法要…午前10時 於 本堂
花御堂の誕生仏への甘茶かけ…午前10時過頃~午後3時頃 於 境内
お釈迦さまは今から約2500年前の4月8日、インドの北方ルンビニの花園で誕生された。このお釈迦さまのご誕生を仏生会(花まつり)の名で祝う。
この日、本堂内陣、本堂前、五重塔前には「花御堂」が置かれる。
花御堂には右手は天を指し、左手は地を指した小さな釈迦誕生仏が安置されている。
参拝者はこの仏像に甘茶をかけて、お釈迦さまの遺徳に感謝する。
甘茶をかけるのは、お釈迦さまが生まれたときに、9頭の龍が天から舞い降りて甘露を灌いだという故事に由来する。
本堂内陣では「仏誕図」が掛けられて法要が執り行なわれ、境内や参道の各所では、甘茶の無料接待が行なわれ、終日多くの参拝者で賑わう。
地元の園児たちも白象を引いて参拝し、また甘茶の無料接待なども行われ、多くの観光客が訪れる日となっています。
公式サイトを見るだけでも来場者の多さ、華やかさが伝わってきますので、お近くの方はぜひ浅草寺にも行ってみてくださいね!
浅草寺 公式HP:
住所:東京都台東区浅草2-3-1
まとめ
花祭りは例えばクリスマスなどと同じ「誕生を祝う日」なのですが、クリスマスよりマイナーなイメージがありますね。
しかし日本でも古くから行われている伝統的な行事であり、華やかさは決して劣るものではありません。
また各地のお寺で開催されていますので、遠くまででかけなくとも楽しめる日でもあります。
ぜひ今年はお近くでも探してみて、お釈迦様の誕生を祝う花祭りに参加してみませんか!