黒目に白い点が!そもそも黒目と白目の役割は?
まず最初に、目について基本的なことを知っておきましょう。
眼球は骨のくぼみの中にありますが、そこから視神経が通って脳と繋がり、見ているものを認識しています。
眼球は成人で24mmほどの大きさですが、外側から見える部分以外にも様々な組織が集まっているのです。
その中でも白目と呼ばれている部分は「強膜」と言い、白い不透明な固い膜で出来ています。
この一部、前方部分だけが透明になっていて、そこが「角膜」と呼ばれる黒目の部分です。
強膜は目の内側の圧力(眼圧)を支え、眼球を保護するための組織です。
角膜はよく言われているのでご存知かもしれませんが、レンズのような役割を果たしています。
光を集めて屈折させ、目の中にその光を送っているのです。
黒目はレンズ、白目はその周りを保護しているカメラだと思えば分かりやすいかもしれませんね。
黒目(角膜)で光を屈折させて目の中に情報を取り込んで網膜に送られ、そこで光の情報を電気信号に変えて脳に情報を伝えているのです。
つまり、黒目は目の中に情報(光)を取り込むための大切な組織です。
その部分に違和感がある場合、出来るだけ早く対策しておくことが大切ですね。
次から黒目に白い点が出来る原因について3つほどお話していきますので、思い当たる部分がないか振り返りながら確認してください。
眼の構造
黒目に白い点!考えられる原因1:コンタクトレンズ装着者に多い!細菌性角膜感染症
「細菌性」との通り、細菌が原因で起こる病気です。
コンタクトレンズ装着者に多く、出来るだけ早く対応したい症状になります。
最近はカラーコンタクトレンズも手軽に使えるようになりましたが、同時に不適切な使い方や手入れの不十分さが原因で細菌が目に入ったというパターンが増え、この症状を訴える人も増えてきました。
症状としては目の痛みはもちろん、目やに、そして「黒目に白い点」です。
白目部分が充血してくることもありますが、黒目に影響が出ているのはすでに病状が進行している証拠です。
出来るだけ早く眼科を受診することをオススメします。
治すための方法としては点眼薬が主になりますが、症状が悪化している場合は抗菌薬の服用、または点滴などを行う場合もあります。
いずれにしても医者の言うことをよく聞いて、しっかり服用するようにしてください。
コンタクトレンズの着用は医者から許可が出るまではしないほうが良いと思いますが、基本的には医者と相談の上、言われたことは必ず守るようにしましょう。
細菌性角膜感染症は、症状が進むと失明の可能性もある怖い病気です。
コンタクトを装着している方、扱いが雑だった方、カラーコンタクトレンズなど普段と違うものを着けたあとにこのような症状になっている方は特に、急いで病院に向かってくださいね。