過敏性腸症候群の疑いも。。。。
また同じように「何でもないときにお腹がギュルギュル鳴る」「下痢や吐き気がある」と言った場合に疑われるものとして、「過敏性腸症候群」があります。
これは強い不安感や緊張感、肉体的な疲労などのストレスによって自律神経が乱れて胃腸の働きがおかしくなっている状態で、下痢や場合によっては逆に便秘、そして吐き気など不快な症状が現れます。
こういった症状がなく、ただ単に「お腹が気持ち悪い」と言った場合もあります。
過敏性腸症候群の困った点は、原因がストレスなどの自律神経の乱れにあるために胃腸の検査をしても原因が分からないところにあります。
「あまりに胃が痛いから検査してもらったのに健康そのものだった」という経験や、そういった内容を人から聞いたことがある、という方は多いのではないでしょうか?
原因が分からないため受診しても「問題ありません」と言われてしまい、途方にくれることになるのです。
胃酸の過剰分泌や胃腸の働きが低下していることに原因があることは確かなので、市販の胃腸薬・整腸剤がうまく作用するときもあります。
またもちろん胃腸を労ることも大切なので、冷たいものや辛いもの、カフェインやアルコールといった胃腸を刺激するものは控えるようにしましょう。
それでも治らない、痛みが激しい場合は無理をせず、病院を受診してくださいね。
呑気症の可能性もあり。
「お腹がギュルギュル鳴る原因は空気」と最初にお話しましたが、この空気を過剰に飲み込んでしまう「呑気症(どんきしょう)」という症状があります。
正式名称を「空気嚥下症(くうきえんかしょう)」といい、空気を過剰に飲み込んでしまうので、もちろん胃の中にも空気が溜まりやすくなってお腹がギュルギュル鳴るのです。
体内に余計な空気が多く入るので、結果的にゲップやおならといった形で出ることもあります。
日頃からゲップやおならが多い方は気をつけたほうが良いかもしれませんね。
空気を飲み込みすぎているとお腹の違和感や不快感が続きますし、「日頃からお腹が張りやすい」と思っている場合もあります。
呑気症の原因はストレスと言われていて、不安や緊張を感じたときに無意識に空気を多く飲み込んでしまっているのです。
無意識に飲み込んでしまうものを気をつけるのは難しいですから、それよりはストレスの軽減や解消を考えましょう。
「職場でストレスを感じているから解消出来ない」というような場合でも、身体と心を休めるリラックスタイムを作ることで日頃の全体的なストレスを軽減することは可能です。
もちろん直接の原因を「深く考えない」「気持ちを切り替える」などでうまく調節していければ何よりですね。
まとめ
お腹がギュルギュル鳴る原因はそれだけでは特定しにくいので、まずはご自分の状態とよくある症状を見比べてください。
何でもないときでも、やっぱり適切なタイミング以外でお腹が鳴るのは胃腸の機能低下などが疑われます。
本文でもお話しましたが、胃腸にとって一番良いのは「きちんと3食摂る、間食は控える」という食生活です。
もちろん過剰に胃腸を刺激するような冷たいものや辛いもの、アルコールなども摂りすぎないことが大切ですね。
また、1日だけのサイクルで見るのではなく数日のサイクルで食べ物を合わせておくのも大切です。
前日が飲み会でアルコールや脂っこい食事が多かったという日は、その日の食事は胃腸に優しいものにしたり野菜を多く摂りましょう。
「無理をさせたあとは休ませる」これだけでも胃腸の調子を整えることは可能です。
あまりにつらいときは無理をせず病院を受診することも大切です。
身体のサインをしっかり受け取り、元気に過ごせるように注意していきましょう!