被せ物の歯に違和感!考えられる原因と対策 その2:知覚過敏
再調整してもらってもまだ違和感が残る…。
それは調整の問題ではなく、知覚過敏かもしれません。
虫歯の削り具合によっては神経ぎりぎりのところだったりもしますよね。
考えられる原因と対策
知覚過敏というと、冷たいものが歯にしみるというようなイメージですよね。
まず、歯の構造を考えると、表面はエナメル質に覆われており、その中に象牙質、中心に神経が通っています。
知覚過敏は正式には象牙質知覚過敏というように、エナメル質がない根の部分などの象牙質に直接刺激が伝わることをいいます。
それによって歯にしみるのです。
虫歯治療の場合、虫歯の治療具合によって神経がむき出しになっていたりする場合があります。
そこを銀歯で補ったとしても、象牙質を生成するには時間がかかります。
銀歯の場合は金属ですから、熱伝導率がよいので、温度を伝えやすくなりますよね。
だから、刺激がより伝わりやすく、銀歯に違和感を覚えるのです。
通常、この象牙質を生成するのに2週間位は要するので、その間に違和感がなくなっていけばこの知覚過敏が原因だったということになります。
また治療によって、神経自体が過敏になっている可能性もあります。
予防するのはなかなか難しいのですが、違和感があるような場合は患部でかむのをできるだけ避けることが必要です。
また一般的な軽度の知覚過敏の治療法としては、知覚過敏用の歯磨き剤を使い、コーティングを促す方法があります。
しかし、それでも違和感がぬぐえない場合は別の可能性を探らないといけませんね。
被せ物の歯に違和感!考えられる原因と対策 その3:虫歯や炎症?
調整不足でも、知覚過敏でもないとすると、もしかしたら被せ物の歯の下に炎症が起きていたり、虫歯になっていたりするのかもしれません。
考えられる原因と対策
この違和感は経年後に感じることもあるかもしれません。
被せ物の歯の下の虫歯が進行していたり、あるいはまた違う場所が虫歯になっているときに違和感を感じることもあるようです。
埋めたはずの治療跡の下が虫歯になるのは、やはりどうしてもできてしまう隙間が原因です。
きちんと接着しているように見えても、セメントで固めているので治療後の歯はほんの少し隙間があるのです。
そこから時間をかけて虫歯が生成されたりするのです。
あるいは隣の歯との間だったり、歯の根に炎症がおきていたり、違和感がだんだんと痛みに変わったりする場合は要注意です。
通常、銀歯は数年後にはとれたりして再度治療が必要になったりします。
こうならないためには定期的な歯の健診が必要ですね。
虫歯の治療後も定期的に日常の歯磨きでは取りされない歯垢をとることは必要です。
そうすれば、被せ物の歯の異変にも気が付きやすいはずです。
どちらにしても、違和感を感じたら、再受診をして、きちんと原因を確かめることが必要ですね。
銀歯の下、知らないうちに進んでしまっているかも?
被せ物の歯の下がこうなっているかも?
まとめ
ここまでをまとめると…
銀歯の材質は『12%金銀パラジウム合金』であり、保険適応で安価で耐久性も高いが、見た目の問題や虫歯リスクや金属アレルギーなどのデメリットもある。
最近は保険の適応となり、自然な歯に仕上がるレジン(歯科用プラスチック)とセラミックを配合したハイブリッドセラミック(またはハイブリッドレジン)と呼ばれるものの治療を選択する人が増えている。
1.考えられる原因:高さがっていないなどの調整不足
対策:高さがあっていないのであれば遠慮なく再調整を!何度行ってもうまくいかない場合は思いきって転医も考えよう!
2.考えられる原因:治療による知覚過敏や神経過敏
対策:知覚過敏用の歯磨き粉を使用する方法もあるが、2週間以上経過しても治らない場合は他の原因を考えよう。
3.考えられる原因:虫歯の進行やその他の炎症など(経年後によくある)
対策:定期的なメンテナンスをして、予防していこう
以上、基本的には歯科へ再受診した方がよいと思われます。
違和感や痛みがあれば再受診を!